タグ

恋愛という形式と書評に関するcrowserpentのブックマーク (19)

  • 森岡正博氏の『草食系男子の恋愛学』について - 明晰夢工房

    d.hatena.ne.jp 生命学者の森岡正博氏が恋愛工学の批判を展開している。恋愛工学のような女性蔑視的なノウハウに対して、森岡氏が「女性蔑視でない物のアプローチ」として持ち出しているのがご自身の著書である『草系男子の恋愛学』だ。 草系男子の恋愛学<草系男子の恋愛学> (MF文庫ダ・ヴィンチ) posted with カエレバ 森岡 正博 KADOKAWA / メディアファクトリー 2015-11-06 Amazon 出版当時は結構話題になったで、当時読んだ時にはあまりこのに対する感想をうまく言葉にできなかったのだが、今改めて読み返してみるといろいろと思うところもある。 せっかくなので、この場でこのの感想を記しておきたい。 全体を貫く真摯なトーン まずこのは「反恋愛工学」を主張する森岡氏の手になるだけあって、全体として非常に真摯な書き方となっている。 対象としている男性

    森岡正博氏の『草食系男子の恋愛学』について - 明晰夢工房
    crowserpent
    crowserpent 2017/02/08
    Tweet引用されていた。「実用書の体裁を借りた森岡氏のジェンダー論」うん、私もそういう印象。
  • これは対幻想2.0だ。 ――東浩紀『セカイからもっと近くに』の歴史性 - 鳥籠ノ砂

    東浩紀『セカイからもっと近くに』(2013)は「著者最初にして最後の、まったく新しい文芸評論」として書かれた。このことは翻って、エッセイ集などを除く東浩紀の著作には「文芸評論」が存在しなかったこと、すなわち文学的作品それ自体を対象にした批評がなかったことを意味するだろう。あの『動物化するポストモダン』にせよ『ゲーム的リアリズム』にせよ、その論で扱われているのは作品の位相を下支えする環境の位相であって、作品そのものではない。かつて出版された「東浩紀コレクションLSD」の副題が明確に示しているとおり、彼の評論は「文学環境」と「情報環境」についてのものだったというわけだ。 東浩紀は『セカイからもっと近くに』のなかで「セカイ系」の問題を取り上げ、現実と虚構の再縫合を試みようとしている。セカイ系の問題とは、政治的な想像力と文学的な想像力が乖離してしまったこと、要するに共同的な幻想と個人的な幻想が切

    これは対幻想2.0だ。 ――東浩紀『セカイからもっと近くに』の歴史性 - 鳥籠ノ砂
    crowserpent
    crowserpent 2014/02/18
    「対幻想」概念についてはちょっと誤解してた。思ってたよりヘテロセクシズムべったりの思想だったのね。
  • footra:「寂しさ」の代償 鈴木大介『出会い系のシングルマザーたち』 - 非・恋愛の文化誌

    「寂しさ」の代償 鈴木大介『出会い系のシングルマザーたち』 たとえその日に必要な1万円を出会い系で逢った男とのセックスの代償として得たとしても、彼女たちに言わせればそれは「売春行為をして、客からギャラを1万円もらった」ではなく、「出会い系で逢った男の人から1万円をもらい、お礼にセックスをした」となる。 鈴木大介『出会い系のシングルマザーたち』 『出会い系のシングルマザーたち』は出会い系サイトで売春するシングルマザーたち20余名を追ったルポルタージュです。 とにかく、痛い。 イタいなんていう、ネット上でじゃれ合うための皮膚感覚のない言葉ではなく、正しく、痛い。 離婚を期に、「堕ちていく」感覚。 誰にも頼れない、公的な支援にも頼れない、その生真面目さ 周りの「世間」のいやらしさ 風俗にすら行けない彼女たちが最後にすがったのが「1回1万」の出会い系サイトだという悲しさ だけど「寂し

  • 非モテ漫画試論『ドラゴンボール』と『からくりサーカス』 - footra:非・恋愛の文化誌

    非モテ漫画試論『ドラゴンボール』と『からくりサーカス』 「オッス、オラ悟空!」 で全世界にお馴染みの『ドラゴンボール』の孫悟空。 彼はいつ童貞を卒業したか、皆さん考えたことはありますか? 彼が童貞を卒上したのは第23回天下一武道会に優勝し、チチと結婚した後と考えられます。この時悟空19歳。翌年には息子の孫悟飯が誕生しています(※この記述に関してはWikipedia「ドラゴンボールの世界における年表」を参考にしました。 )。 ですが、もっと重要なことは『ドラゴンボール』の作品世界においてはそんなこと、誰も悩まないという事です。これは悟空が 「結婚するまで『ヨメ』の事をべ物だと思っていた」 という意味ではなく、 ドラゴンボールの世界では「恋愛」が物語を進める要因とはならない、という意味です。 ブルマがべジータと結婚した理由として語った名言に、 「さみしそうな姿を見て、ついなんとなく」

    crowserpent
    crowserpent 2010/03/30
    「恋愛」が「成長物語」と密接な関係を持ってきたことについて。関連:http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20090921/p1
  • http://www.zakuro-no-mori.jp/yuri_boom.htm

    crowserpent
    crowserpent 2009/08/13
    部分的には納得できる部分もなくはないんだけどね。「異性愛至上主義」を批判してはいても「恋愛」そのものの規範性を疑ってないのがこの人の根本的な問題。
  • 草食系≒ideavorous? - hybrid monster konekola

    herbivorous(草性の) carnivorous(肉性の) omnivorous(雑性の) ideavorous ? 森岡正博の『最後の恋は草系男子が持ってくる』(マガジンハウス)を読んでみたよ。好きになった男子が草系だった場合に恋愛を成就させるための女性向けのマニュアルです。私自身はもう恋愛の主体になるつもりは(あまり)ないので、後半の具体的なQ&Aとかは正直ありがたみは薄くて、実質読むところは少なかったのだけど、インタビューで生の声を聴いた「草系男子という生き方」には共感するところがあったし、そういう生き方を積極的応援したいと思う。「肉系にあらざれば男子にあらず」という固定観念によって実は少なからぬ男子女子がともに不幸な目を見ていたのは、肉系男子のせいだけでなく、自分たちだけ草系に徹っしていられれば良しとしてきた女子の責任でもあるよなぁ。かといって、書は、

    草食系≒ideavorous? - hybrid monster konekola
  • 恋が女をダメにする。 - Something Orange

    さっきまでかんでさん(id:kande-takuma)とスカイプで長話をしていたんですけれど、なかなか興味深い内容だったので、書きとめておきます。 何の話かというと、小説漫画における女性人物の話。なぜそんな話になったのか憶えていませんが、とにかくもっと魅力的な女性人物を見たいよね、という話題で盛り上がったのでした。 ここでいう魅力的な女性人物とは、単に「可愛い」キャラクターを指すわけではありません。そういうキャラクターならもちろん、たくさんいる。 そうではなく、最も魅力的な男性人物に伍して対等に渡りあえるだけの魅力と、存在感と、「格」を備えた人物のことを指します。 もちろん、ぼくも「可愛い」女の子は好きだけれど、しかし、それほど強く惹かれるわけではない。いってしまえば、「可愛い」という時点でもうダメなんですね。なぜなら、「可愛い」という言葉を使う時、既に上から目線になっているから。 たと

    恋が女をダメにする。 - Something Orange
    crowserpent
    crowserpent 2009/07/01
    いくらなんでもあんまりだぜ海燕さん。現代のフィクションの書き手たちがいかに苦心して「恋愛」を描いているのか、全然わかってない。/関連:http://d.hatena.ne.jp/kaien/20081207/p2
  • 『とらドラ!』の寒々しさについて - あままこのブログ

    はてなダイアリーを読んで、とらドラは別に小説も読んでなきゃアニメも見てなくて、ニコニコ動画でMADとかをみたり、あらすじをちょこちょこっと聞いただけなんだけど、なんかエア批評してみたくなったので。 とらドラねぇ……最初あらすじだけ聞いたときは、「あーまたになりそうだなー」っていう感じの作品だったのよ。というのも、僕はとてもとても暗い学生時代を送っていたので、耳すまを見ればもちろんになるし、それだけじゃなく世間的にはオタク向けの作品とされている涼宮ハルヒやスクラン、はたまた何とあ〜るとかを見てもになってしまう体質なのだ。あとぽてまよとかげんしけんとかフラワーオブライフもきつい。 これの原因はもちろん、「学生時代っていうのはこんなに楽しい可能性に満ちた時代だったのに、俺は何てつまらない学生時代を送ったんだ……」とか考えてしまうことによるもの*1である。だから、とらドラという作品を最初に知

    『とらドラ!』の寒々しさについて - あままこのブログ
    crowserpent
    crowserpent 2009/03/29
    こっちでブクマするの忘れてた。「自立した大人」「ほんものの愛」という規範性、あるいは近代の罠について。比較:http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20090327/p1
  • 戦闘教師「ケン」 激闘永田町編: 草食系男子の恋愛学

    (12/24)メサイア (12/23)国会はダンジョン? (12/22)天下強奪~関ヶ原を越えて~ (12/21)祝日廃止論 (12/20)先祖の話 (12/19)熊さんの年次教書 (12/18)レク (12/16)女の魅力あるいは仏心と菩薩行 (12/15)Authentic (12/14)後期高齢者医療制度をどう考えるか 祝日廃止論 by ニート政治浪人) (12/25) 祝日廃止論 by ケン (12/24) 祝日廃止論 by ニート政治浪人) (12/22) 国籍法改正に思ふ by ケン (12/17) 国籍法改正に思ふ by まぁま (12/16) インフルエンザ予防注射 by ケン (12/14) インフルエンザ予防注射 by o-tsuka (12/12) インフルエンザ予防注射 by ケン (12/12) 企業の情報公開推進を by ケ

  • むしろ肉食系が読むべき - 書評 - 草食系男子の恋愛学 : 404 Blog Not Found

    2008年11月12日03:00 カテゴリ書評/画評/品評Love むしろ肉系が読むべき - 書評 - 草系男子の恋愛学 メディアファクトリー永井様より献御礼。 草系男子の恋愛学 森岡正博 ぐぬぬ。 関係者は、書の対象読者を誤って設定してしまったのではないか。 書「草系男子の恋愛学」は、「草系」男子、すなわち自らは恋愛に積極的になれないにも関わらず、恋愛を渇望している男子が、いかに異性と恋愛するかについて、自らも草系である著者が自らの失敗経験を元に綴った一冊--であるはずだった。 目次 - Amazonより はじめに 私はなぜこのを書くのか 第1章 女性に集中し、話をよく聴くこと~いまこの時の大切さを知る~ 1「私だけに集中してくれる」が女性の求めるもの 2 心を通わせるための「話の聴き方」 3「あなたを尊重しています」を伝えること 第2章 女性の「身」になって考えるこ

    むしろ肉食系が読むべき - 書評 - 草食系男子の恋愛学 : 404 Blog Not Found
    crowserpent
    crowserpent 2008/12/19
    意外といいとこ突いてる気がする。
  • はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました - はてなの告知

    はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました 以下のエントリの通り、今年末を目処にはてなグループを終了予定である旨をお知らせしておりました。 2019年末を目処に、はてなグループの提供を終了する予定です - はてなグループ日記 このたび、正式に終了日を決定いたしましたので、以下の通りご確認ください。 終了日: 2020年1月31日(金) エクスポート希望申請期限:2020年1月31日(金) 終了日以降は、はてなグループの閲覧および投稿は行えません。日記のエクスポートが必要な方は以下の記事にしたがって手続きをしてください。 はてなグループに投稿された日記データのエクスポートについて - はてなグループ日記 ご利用のみなさまにはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。 2020-06-25 追記 はてなグループ日記のエクスポートデータは2020年2月28

    はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました - はてなの告知
    crowserpent
    crowserpent 2008/10/22
    「差別の内面化」にスポットを当てると、結局ベタな差別と本質主義に堕してしまう傾向があるのがなぁ。
  • ヘテロセクシュアルな男子どものツラを、この本の背表紙でいてこましたい。 - 森岡正博『草食系男子の恋愛学』 - elegantly cruel. @ d.hatena

    僕らがセックスについて話すことid:kanjinai先生の新刊である。草系男子の恋愛学作者: 森岡正博出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2008/07/16メディア: 単行(ソフトカバー)わたしはもう、厚顔無恥な世の男どもに向けて書くネタの大半を失ってしまった。と思う。これは肉/草を問わず、すべての男どもに読ませるべき、現代の教養書である。男子諸君。現代日恋愛至上主義社会をまっとうにスムースに生き抜くためにぜひとも必要とされる「恋愛スキル」は、このを通じて学んでいただきたい*1。書は、アダルトビデオの見すぎ、あるいは少年マンガやモテ指南の読みすぎによって過剰に「女はテクニークで落とすもの」教を信仰してやまない敬虔なる男子たちに課せられた必須科目である*2。結局のところ、このが主張することは究極的に一点に集約することが可能である:すなわち『女の身になって考え

  • 「草食系男子の恋愛学」を読んでいて

    気になったり腑におちなかったりしたので書いてみる。 まず、自分はこのに対しては基的には好感を持ってる。 それは、モテるためではなく「あなたの好きな一人の女性から振り向いてもらえるようになるため」のだ、という導入であったり、女性に「生身の人間」として接するというスタンスが著の趣旨としてあることだったりする。題材から考えると、今までにないマジメなじゃないか。 だけど残念ながら、これでは「好きな一人の女性」から振り向いてもらえないんじゃないかと思ったりもする。 違和感の原因はおそらく、女性を(さりげなく)肯定し、好意を(さりげなく)示し続け、受け止めるべしという、このの根底の部分である。もっとも、女性を神格化するんじゃなくて、「生身の人間」として捉えるんだよ、とも言っているので、ダメな部分はダメって言っていいぞ!ということなのだが、それは当、わずかな言及に留まってる。やはりこの

    「草食系男子の恋愛学」を読んでいて
  • 草食系男子にまつわるメモ/妥協に似たもの - 河の向こうに灯が見える

    系男子の恋愛学問題続き。今日もねちねち書きます!みんなが飽きても!「追いかけて結婚するより追いかけられて結婚するほうが幸せよー!」 っておばちゃんとかよく言うよね。女子側から見た草系男子との恋愛ってそういうことなんじゃないかと思う。こんだけ話題になるということは男子には馴染みがなかったのかなぁ。女子にはお馴染みのフレーズだ。(何かを諦める時の?) 妥協(の選択)っていうと言葉が悪いけど、追われる(ストーカー的な意味ではなく、認めて受け入れてくれる)ことを女子が望んでいるというのはそんなに新しい現象ではないですよね。・「存在の肯定」論 この草系男子恋愛問題において、女子は一見「存在の肯定」を当然と思っているという声がいくつかあったけど、そうでもないんじゃないのかなぁとちょっと思いました。むしろ多くの女子は、完全に「肯定的に認めてくれる男性」なんていう都合の良い生き物なんぞいないと知っ

  • 現実の女性がもつ、男性への多様な嗜好性を指摘した好著「草食系男子の恋愛学」 - 世界のはて

    系男子の恋愛学 作者: 森岡正博出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2008/07/16メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 106人 クリック: 2,311回この商品を含むブログ (119件) を見るid:kanjinaiとしてブログも書かれている、森岡正博氏の「草系男子の恋愛学」を読んだ。好著。 このでは、「女性は男性に対し、必ずしも『社会的能力』や『男らしさ』を求めるわけではなく、『安らぎ』や『癒し』を第一に求める女性も非常に多い」ということが、繰り返し書かれている。これが、こので森岡氏が主張したいことの核心なのだろう。 この主張をベースに、「男らしい男=デキる男=モテる男」という理解が一般的で、男性自身もそう思い込みがちな恋愛において、「癒し系」の「草系男子」たちが、いかにして内面化した劣等感を克服して恋人を得、その女性と良い関係を維持していくかという

    現実の女性がもつ、男性への多様な嗜好性を指摘した好著「草食系男子の恋愛学」 - 世界のはて
  •  『金色夜叉』に非モテの源流を見たよ。 - Something Orange

    尾崎紅葉の『金色夜叉』を読んでいます。 金色夜叉 (新潮文庫) 作者: 尾崎紅葉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1969/11/12メディア: 文庫 クリック: 25回この商品を含むブログ (26件) を見る 尾崎さんちの紅葉さん、いまとなってはほとんど読むひとのいない作家だけれど、明治時代には最大最高のベストセラー作家でした。 その代表作が『金色夜叉』。「ダイヤモンドに目がくらみ〜」という一句を耳にしたことがあるひとも多いのではないでしょうか? 実はぼくもその一節だけ知っていました。 ところが、この台詞、小説をもとにした歌謡曲に出てくるもので、原作には登場しないんですね。 あと、 「來年の今月今夜は、貫一は何處(どこ)で此月(このつき)を見るのだか! 再來年(さらいねん)の今月今夜……十年後(じふねんのち)の今月今夜……一生を通(とほ)して僕は今月今夜を忘れん、忘れるものか、死んでも

     『金色夜叉』に非モテの源流を見たよ。 - Something Orange
  • 「近い者が勝つ」過去を舞台に「遠い者が勝つ」という昨今の意味論を持ち込む - MIYADAI.com Blog

    MIYADAI.com Blog (Archive) > M2Jpop批評(TBSラジオ)のオンエアは1月4日。予告編的な文章を書きました « [videonews.com] マル激トーク・オン・ディマンド更新しました | 出でよ、新しき知識人  「KY」が突きつける日的課題 » ─────────────────────────────── 「近い者が勝つ」過去を舞台に「遠い者が勝つ」という昨今の意味論を持ち込む インチキ・ノスタルジー映画の典型を『Always 続・三丁目の夕日』に見出す ─────────────────────────────── ■親友という概念が変わりつつあることを書いたのは十年ほど前だろうか。何でも打ち明けられる相手を親友と呼ぶ。それが我々の言葉遣いだ。ところが、気がつくと、自分がどう思われるかを最大限気を使わなければならない大切な相手のことを、親友と呼ぶよ

  • Ohnoblog 2 - 日本の純愛史 2

    人が初めて「恋愛」という言葉に出会ったのは、明治時代である。 その頃恋といえば、元禄あたりからずっと続いていた男の「色道」を指していた。男の「色道」の相手は"素人"つまり堅気のお嬢さんではなく、"玄人"。芸者、女給、踊りの師匠、女優の卵などと「ホレたハレた」をやるのが、明治の紳士の「粋」な遊び方。気でのめり込むのは無粋であり、素人を口説くなど野暮天のすることだとされていた。 玄人女性と恋のゲームやセックスを楽しんだ後で、いいとこの身持ちの固い女を嫁にもらう。時には、レジャー用だった玄人女と恋仲になり、金を積んで身請けしてやり正に迎えることもある。こういう風習は戦後まで一部で生き続けた。 さかのぼると、恋の歌を詠んで贈ったり贈られたりの色恋文化は中世の貴族階級で栄えたが、武士が台頭した近世からはそういうみやびな風習は廃れ、恋にうつつを抜かすより家同士の利害を巡った政略結婚が、上流階級

    Ohnoblog 2 - 日本の純愛史 2
    crowserpent
    crowserpent 2007/11/20
    明治の文学からみる日本の恋愛史。参考記事として言及しました。最終回:http://d.hatena.ne.jp/ohnosakiko/20070327 転載前:http://b.hatena.ne.jp/entry/3651916
  • 2005-05-14 - ゾゾコラム

    話題に遅れること約1ケ月ちょい、やっと「電波男」(田透著 / 三才ブックス)を読む。最初は気が滅入ったりもしたが、読んでいる途中から俄然おもしろくなってきた。「電波男」の、カラクリに気づいたからだ。まずは田透、あるいは「電波男はオレだ!」と思っている男性陣に一言。「恋愛主義にようこそ、今日からキミも『お友達』だ!」。 「電波男」を知らないヒトのために、説明すると、書は「オタクによるオタクのための勝利宣言書」の看板をせおった「二次元恋愛の啓蒙書」だ。帯には『もはや現実の女に用はない。真実の愛を求め、俺たちは二次元に旅立った』『負け犬女は萌えないゴミ!』との「売り言葉」が書いてある。早い話が「現実の世界に純愛はないから、二次元世界で恋愛するのがオタクの理想の生きる道」と説くだ。仮想敵は、オタクたちがさんざん苦しめられてきた相手(であるらしい)「負け犬女」*1。どこまでが音で、どこ

  • 1