世界肥満連合(WOF)は2日、肥満防止の措置を講じなければ、2035年までに世界の人口の半数以上が肥満または過体重に分類されることになると警告した。
飢餓に苦しむアフリカに「肥満」が増えている。健康に悪影響を与えるとの認識が低いため、心臓病などが増加する懸念も アフリカの健康問題を語るとき、「肥満の蔓延」を思い浮かべることはまれだろう。真っ先に思いつくのは、HIV(エイズウイルス)やマラリアのような感染症か、飢餓や栄養不良だ。 だが実際、サブサハラ地域(サハラ砂漠以南のアフリカ)ではここ20年の間に肥満が急速に拡大している。国際肥満学会によると、南アフリカだけでも黒人の64%、白人の50%が太り過ぎか肥満体だという。ウガンダ心臓協会は、肥満が関係する心臓疾患が20年までにサブサハラ地域における最大の死因になると予測する。 問題を複雑にしているのは、肥満は魅力的ではないにしても、体に悪いという通念がないことだ。 もっとも、アフリカで飢えに苦しむ人がいないくなったわけではない。「この地域は、いわゆる『二重の苦しみ』の時代に突入したのかもしれ
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