トルコ統計機構(TUIK)の発表(2月28日)によると、2021年第4四半期(10~12月)の実質GDP成長率は、ほぼ市場予測どおりの前年同期比9.1%となった。季節・日数調整後の成長率(前期比、年率換算)では1.5%だった。これにより、2021年通年の実質GDPは前年比11.0%の高成長となり、政府目標の9.0%を上回った。 第4四半期の成長率を支出項目別にみると、GDPの最大項目である家計最終消費支出は、前年同期比で前期の9.1%増から21.4%増となり、成長を強く牽引した。背景には、インフレ懸念による耐久消費財や半耐久消費財への駆け込み需要があるとみられる。個人消費とともに押し上げ要因となったのは輸出で、前期から減速傾向がみられるものの、20.7%増だった。他方、輸入も2.6%増となり、純輸出の寄与度は鈍化した。民間投資を含む総固定資本形成は、建設の回復が遅れており、0.8%減だった