「脱リー家」へ転換点 カリスマ不在の集団指導体制へ―シンガポール 時事通信 外信部2024年05月16日07時11分配信 シンガポールのローレンス・ウォン新首相(右)とリー・シェンロン氏(AFP時事) 【シンガポール時事】都市国家シンガポールは「建国の父」として今なおたたえられる故リー・クアンユー初代首相の強力なリーダーシップの下、経済発展を遂げてきた。「創業家」として3代目を継いだ長男のリー・シェンロン氏が政治の一線から身を引くことで、カリスマ不在の集団指導体制に移行。今回の首相交代は「脱リー家」への転換点として、歴史に刻まれそうだ。 20年ぶり首相交代 4代目にウォン氏就任―シンガポール 「100年以上前、ここは干潟や沼地だった。今から10年後、ここは大都市になる。決してひるむな」。リー・クアンユー氏は建国当初、こう国民を鼓舞したと伝えられる。シンガポールは1965年にマレーシアから独