スイス国立銀行(SNB)は9月22日、金融政策をさらに引き締め、政策金利を0.75ポイント引き上げてプラス0.5%としたと発表。SNBは、世界最低水準だった政策金利を6月に見直し、マイナス0.75%からマイナス0.25%としていた。今回の決定により、インフレ圧力の再燃と、これまで影響の少なかったモノやサービスの値上がりに対抗する。中期的な物価安定のため、政策金利のさらなる引き上げも排除しない。SNBは、適切な金融環境を提供するため、 必要に応じて外国為替市場にも積極的に関与していくとしている。 今回の政策金利の変更は、9月23日から適用。これにより、SNBの金融政策はマイナス金利から脱却する。スイス・フラン建ての短期金融市場の金利は、政策金利に近い水準で維持される。また、SNBにある各銀行のサイト・デポジット(要求払い預金)は、一定水準まではSNBの新たな政策金利で償還される。この閾値(し