8月10日、中国から日本への団体旅行が3年半ぶりに解禁となり、日本メディアは連日「爆買いが復活するか」と報道している。期待を込めている反面、オーバーツーリズム、観光公害、マナー問題などネガティブな面を指摘する声も大きい。 これは、ひとつの方向性で報道を始めたら、それをずっと繰り返す、一度固まったイメージを変えようとしない、という日本メディアの特徴のひとつだが、私はこれまでの記事でも書いてきた通り、以前とまったく同じ形での爆買いはもう起こらないだろう、と思っている。 爆買いが起きない理由 その理由は、主に以下の4点の理由があるからだ。 1、彼らは中国国内にいても、日本の日用品などをネットで気軽に購入できること 2、日本旅行の主流である20代~30代は、一部の人を除き、国内経済の悪化により海外旅行をする余裕がなくなってきていること 3、高額消費が期待できるのは富裕層を中心とした個人旅行客だが、