陸上自衛隊が導入するオスプレイの佐賀空港(佐賀市)配備計画をめぐり、防衛省・自衛隊が佐賀配備を断念した場合に備えて陸自木更津駐屯地(千葉県)を候補地として検討していたことが分かった。具体的な行程を記した検討資料を作成していた。佐賀配備は地元との調整が難航しているが、防衛省関係者は佐賀配備の断念は考えていないとしている。代替地の検討が明らかになるのは初めて。 複数の関係者が明らかにした。それによると、防衛省・自衛隊は昨年夏までに配備計画の検討状況資料を作成。佐賀県などが受け入れない場合、同10月にも佐賀を断念して木更津配備の準備に着手すると明記した。木更津で来年度以降に本体工事にとりかかり、2019年度末までに格納庫などを整備するとした。こうした内容は、佐賀側にも伝わっているという。 資料作成後、中谷元(げん)防衛相が佐賀県を訪問して山口祥義知事らに改めて配備を要請したが、受け入れの見通しは