映画『漂流ポスト』が3月5日から東京・アップリンク渋谷ほか全国で順次公開される。 「手紙を書くことで心に閉じ込められた悲しみが少しでも和らぎ、新たな一歩を踏み出す助けになるなら」という想いから、東日本大震災の被災地である岩手・陸前高田の山奥に建てられた「漂流ポスト」。現在は震災に限らず亡くなった最愛の人に向けた想いを手紙に綴り、届ける場所になっており、これまでに届いた手紙の数は500通を超えるという。 映画『漂流ポスト』の監督、脚本、編集、プロデュースを務めた清水健斗監督は、2011年3月12日に仕事で岩手を訪れる予定だったが、自身が1週間前に訪れた場所が津波に流されてしまう様子をニュースで見て、長期ボランティアに参加。そこで直に見聞きした被災者の想いを風化させないために漂流ポストを舞台に同作を制作した。 震災で親友の恭子を亡くした主人公・園美役に雪中梨世、恭子役に神岡実希、中学時代役の園