パレスチナ自治区ガザ地区で、イスラム組織ハマスの壊滅を目指すイスラエル軍の地上作戦が進んでいる。世界各国から反発が強まる中、なし崩しに続けられる地上作戦。米調査機関の分析から、ハマスの中核拠点とみられるガザ市が約1週間で包囲された様子が判明した。 地上作戦開始は27日夕方から 米国のシンクタンク「戦争研究所」(ISW)によると、イスラエル軍がガザ地区に進軍したのは10月27日。イスラエル軍は28日、X(旧ツイッター)に、「金曜日(27日)の夕方からガザ地区北部で作戦を行っている」と発表した。28日夜に会見に臨んだイスラエルのネタニヤフ首相も、「作戦の第2段階に入った」とし、「陸で、海で、空で戦う。敵を地上からも地下からも壊滅する」と説明した。 10月7日にハマスの急襲で両者の戦闘が始まってから、イスラエル軍のガザ地区への地上侵攻については、人道的観点からの反発も大きかった。だが、イスラエル