2022年にEUは、ファストファッションというビジネスモデルを「時代遅れ」と完全否定。域内からファストファッションビジネスを排除する姿勢を見せた。
米国でラボグロウン(人工)ダイヤモンドの婚約指輪を選ぶ人が増える中で、ブライダル用の天然ダイヤ原石の価格が急落している。 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)後にダイヤ需要は全般に軟化した。消費者は旅行などへの支出を再開しているが、経済的逆風が贅沢品への支出を圧迫している。安価な1、2カラットのソリティア(一石)タイプのブライダルリングが米国で人気だが、それに使われるようなダイヤ原石は、他の種類より急激に値下がりしている。 業界関係者によると、人工ダイヤの需要急増が原因という。消費者がとりわけ価格に敏感なこのカテゴリーに人工ダイヤの業界は特に目を向けてきたが、その努力が今や実を結びつつある。
良品計画の決算では利益率の低さが話題になった。一因が低迷する「ファッション」売上だ。 出典:「無印良品」ブランドサイト画像より編集部作成 無印良品を展開する良品計画が10月13日に発表した2022年8月期通期決算は、純利益245億円(前期比72.4%)の黒字決算ながら、経営陣の「課題」を感じさせるものだった。 決算会見で堂前宣夫社長が反省と今後の課題として繰り返し語ったのが、「利益率の低さ」だ。売上高にあたる営業収益4961億円に対し、粗利率にあたる営業総利益率は47.2%と、前年に対して1.8ポイント低下した。 衣服などの販売が低迷したのに加え、円安や輸送費の上昇に伴う調達コストがかかったことが背景にあるという。 「この1年は原価の高騰や為替の影響もあり、営業総利益率が非常に低かった。 23年は営業総利益49%を目指す。小手先の取り組みではうまくいかないので、全面的に改革していく」 そう
外資アパレルチェーンの中でもしっかり日本に定着したと思われていた「H&M」や「GAP」の閉店が相次ぎ、「ZARA」を主力とするインディテックスも若向けの「Bershka」やフェミニンな「Stradivarius」の全店を閉め、「ZARAHOME」や「ZARA」さえ次々と閉めている。 【写真】「日本のどこがダメなのか?」に対する中国ネット民の驚きの回答…! 振り返ってみれば外資アパレルチェーンが続々と進出したのは13年までで、以降は進出が途絶え、15年以降は撤退ばかりでコロナ禍以降は閉店が急増し、21年の国内合計売上はピークの15年から半減してしまった。 外資アパレルチェーンはこのまま撤退が加速して日本から消えてしまうのだろうか。あながち杞憂とは言えないと流通ストラテジストの小島健輔氏が解説する。 見限られる日本市場 米ギャップ社はテラスモール湘南の「GAP」大型店(1300平米)を8月15
「メイドインジャパン」の服、着てますか? 高品質のイメージはあるけどそう言えば最近あまり見ないかも……という人が多いのではないでしょうか。 実はいま、「メイドインジャパン」が危機に瀕しています。 ユニクロやZOZOが躍進し、日本の次世代アパレル企業が注目を浴びていますが、彼らが発注するのは中国や東南アジアの工場。カジュアル服の生産はほとんど海外に主戦場が移り、国内の大規模工場は姿を消しました。小~中規模工場はまだ頑張っていますが、人材不足や需要の低下でピンチです。 高品質のメイドインジャパンイメージは間違っていません。ひとつひとつこだわりを持って丁寧に縫い上げた日本製品は本当に素晴らしく、世界に誇れるものだと思います。私は、この価値ある製品をこのまま消えさせず、日本の重要な産業として復活させたい。でもそのためには、まず今の厳しい現実を受け止めねばなりません。 このnoteは、気づかぬうちに
汗ばむ陽気の日が増え、官公庁や民間企業の多くでは、ノーネクタイなどの軽装で勤務するクールビズが始まる季節となった。大手量販店や百貨店の衣料品フロアの随所では、「速乾」や「冷感」といった文字が踊り、今年もクールビズ商戦が熱を帯びている。その裏で、ビジネスウエアを主力に稼ぐ紳士服メーカーの足元の業績が振るわない。 紳士服メーカー大手の青山商事、AOKIホールディングス、コナカ、はるやまホールディングスが発表した4月の既存店売上高は、4社とも前年同月比で2~4ポイント下回った。2017年度(コナカのみ2017年9月期、ほか3社は2018年3月期)決算は、青山とAOKIがわずかに営業増益だったが、年間累計での既存店売上高は4社そろって前年割れとなっている。 苦戦する30~40代への訴求 「とにかくスーツが売れない。何とか客数を確保しようと値下げをして目玉商品を出すから、利益率はどんどん悪化する」。
ホーム生活ファッション新ZOZOSUITレビュー!水玉デザイン、未来感のなさによる「これじゃない」感は計測後、すぐに消えた! 「サイズのない世界へようこそ」 2018年4月27日に新型のZOZOSUIT(ゾゾスーツ)が発表されました。 元々2017年11月22日に発表されていたものの、生産が追いついておらず、発表後すぐに予約した僕の手にもまだ届いていない状態でした。が、仕様変更により大量生産が容易になったらしく、やっと手に入れることができましたあああ!待ってましたあああ! 旧ゾゾスーツは、電子基板がついておりゾゾスーツを着用するだけで、体型が瞬時に計測できたため「これが未来か!!」と思わせるプロダクトでしたが、新ゾゾスーツは計測方法・デザインもガラッと変更が加わったことで批判も多い模様。。。 まだ届いていない方も多いと思うので計測方法や実際に計測してみて感じた部分を紹介していきたいと思いま
スーツのようなデザインの作業着「WORK WEAR SUIT(ワークウェアスーツ)」が3月末に発売され、注目を集めました(関連記事)。清掃・設備・建設業界のイメージを向上させて人手不足を解消したいという思いから生まれたこの製品について、開発元に聞きました。 ワークウェアスーツ ワークウェアスーツを開発したのは、水道工事やメンテナンスを行うオアシスソリューションのグループ会社「オアシススタイルウェア」。同製品はスーツのような見た目と、現場作業に必要な機能性を備えている点が特徴となっています。 ジャケットタイプとブルゾンタイプの2種 社長の実家は水道工事店 オアシスグループの関谷有三社長は、実家が水道工事店。父親のことは尊敬していたものの、汚れた作業着を着た職人さんがあまりかっこよく見えず、スーツで働くビジネスマンにあこがれていたとのこと。実家の経営危機をきっかけに水道関連の事業に携わり、業界
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実業家でありながら、アーティストのようでもある。日本を代表する資産家だが、日本で一番買い物をする男でもある。彼が動き出すと、なぜかワクワクする。こんな経営者、いままで見たことがない。 9時出社、15時退社 千葉・海浜幕張駅からすぐ、日本最大級のファッション通販サイト『ZOZOTOWN』を運営するスタートトゥデイの本社に足を踏み入れると、まず目につくのはTシャツ、スニーカー姿の若い社員たちである。 平均年齢30歳ほど、ストリートファッションに身を包んだ「部長」や「本部長」など、200名以上が仕切りのない大部屋に席を並べる風景は、大手経団連企業の「お堅い職場」とは対照的である。 会議室や廊下には現代アートが飾られ、オフィスはさながらポップなミュージアム。 そんな自由な雰囲気を楽しむように働く社員は、実は基本給とボーナスが従業員一律。違うのは役職給だけで、どれだけ働いてもサボっても、同じ給料がも
かつて百貨店に行き、じっくり選んで服を買うのが好きだった。でも、いまは……。日本人が「高い服」への興味を失った結果、アパレルは死へと向かっている。その内部では、何が起きているのか。 服は「どうでもいい」 「アパレル業界が苦境に陥っているのは、『消費者の価値観の変化に負けた』から。いまや女性は、『憧れのモデルが着る高いブランド服』を欲しがらなくなり、等身大の服を求めるようになっている。 さらに言えば、最近は、限られたおカネを本当に遣いたいものだけに遣う人も増え、それ以外の支出はなるべく抑える傾向が強まっています。こうした人には、服は『最低限でいい』『どうでもいい』ものなのかもしれません」(流通専門誌『2020ValueCreator』編集長の田口香世氏) アパレル企業、とくに百貨店に店舗を展開する企業は、経験したことのない苦境に喘いでいる。'91年から'13年の間に市場は15.3兆円から10
梅雨が明け、いよいよ夏本番。うだるような暑さの中、平日の午前にユニクロ銀座店のメンズフロアを訪れると、ワイシャツ姿の男性たちが次々にパッケージに入った商品をまとめ買いしていた。快適性をうたった機能性肌着の「AIRism(エアリズム)」だ。 これまで日本で肌着といえば、汗をよく吸う天然繊維の綿製が長年の常識だった。しかし、綿は吸水性が高い反面、乾きが遅いため、多くの汗をかくと肌着がべちょべちょになってしまう。 一方、化学繊維を使ったエアリズムは汗の乾きが早く、サラサラ感が続くのが大きな特長。10年前の発売当初は化繊の肌着に抵抗を感じる消費者も多かったが、着用時の快適さが口コミなどで広がり徐々に浸透。シリーズ全体で年5000万枚以上売れる商品に育ち、今や日本の「夏の定番肌着」と呼べる存在になった。 男性用はすべて東レが担当 それを技術面で支えるのが、国内最大手の繊維メーカー・東レだ。同社はユニ
日経ビジネスオンラインの特集「誰がアパレルを殺すのか」では、アパレル業界の川上から川下まで幅広い関係者に話を聞くことで、業界が陥っている不振の構造を浮き彫りにしようと試みた。 では、今まさに不振に喘いでいるアパレル企業の関係者はこの現状をどう捉えているのか。大手アパレルのワールドで総合企画部長などを務め、現在はコンサルタントに転じた北村禎宏氏に話を聞いた。 生地代が5%ではおもちゃのような商品しか作れない 古巣のワールドも含め、大手アパレルの不振が続いています。 従来、アパレルは年に2回の展示会で受注を集め、非常にゆっくりとしたPDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルを回していました。これが、1年間を52週間に分け、週単位で企画や販促を考える「52週MD(マーチャンダイジング)」になりました。勿論、これは進化の土台となりましたが、逆効果もありました。 それはアパレルの思考の時計まで1週間
6月 6 ファッション業界の説明では一般消費者を納得させられない Tweet カテゴリ 考察 トレンド 一般の人から「ファッションは難しい」「ファッションは特殊」「ファッションは分かりにくい」と言われる所以は様々あるが、その中の一つの要因として「ダブルスタンダード」が挙げられるのではないか。 ある時期まで「これはNG」と言われていた事柄が、ある時期から「これが新しい」に変わってしまう。 これが一般の人には理解しにくい。 一般人の心境を代弁すると「お前、去年までその組み合わせはNGて言うてたやろ」というところである。 例えば、以前にも書いたことがあるが、2000年代前半までは、カーゴパンツ(両腿の脇にポケットがあるパンツ)とネクタイのコーディネイトはNGだと当時のメンズクラブに書かれていた。 その理由は、カーゴパンツは軍用アイテムでネクタイはエレガントアイテムだからこの組み合わせは
最初に申し上げたいのは「洗えるスーツは生涯着ないでください」ということ。自宅で気軽に洗える素材のスーツが上質なわけがありませんし、自分の都合を最優先にした装いで現れる相手と真剣なビジネスをしたいと思えるでしょうか。 スーツの着こなしは自分自身のプレゼンテーションにとても重要です。一見、デザインに大きな差異がないだけに、お手軽に選んでもたいして変わりないだろう、とお考えなら、その考え方を改めていただきたいですね。デザインに大きな差異がないだけに、細部や質感が大切で、そうした違いが醸し出される雰囲気に大きく影響します。最前線で活躍されているビジネスマンなら、スーツに投資して損はありません。 百貨店で売られている数十万円のスーツなどは経済的に余裕がおありなら、安心料も含めて間違いないです。しかし、この価格帯のスーツを何着も揃えるのは多くの人にとって現実的ではないですし、選び方次第でコストパフォー
photo by 準建築人手札網站 Forgemind ArchiMedia ユニクロを運営するファーストリテイリングが、世界最優秀小売業2014(Retailer of the Year2014)に選ばれたようです。Fashionsnap.comの記事を引用させてもらいますね。 ファーストリテイリングが2014年世界最優秀小売企業に | Fashionsnap.com ファーストリテイリングが、World Retail Congress(世界小売業者会議)の2014年度「Retailer of the Year(リテーラー・オブ・ザ・イヤー)」を受賞。世界最優秀小売企業に選ばれた。 「Retailer of the Year」は、あらゆる分野のリテールビジネスにおいて、過去1年間で世界的に最も顕著な成果を残したと評価された企業に与えられる。今回の受賞は、ファーストリテイリングの好業績、積
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