山口県長門市日置中(へきなか)と宮崎市高岡町の養鶏場で、高病原性の鳥インフルエンザに感染した鶏が見つかった問題で、山口、宮崎両県は31日、ウイルスの型は「H5N8亜型」だったと発表した。動物衛生研究所(茨城県つくば市)が解析した。韓国で流行しているウイルスや、鹿児島県や千葉県などの野鳥やふんから検出されたウイルスと同型だった。 山口県は現場の養鶏場で飼われていた肉用種鶏約3万7千羽の殺処分を30日深夜までに終え、同県山陽小野田市の処分場で順次、焼却している。ただ、鶏を処分場に運ぶためドラム缶に詰めたり、養鶏場を消毒したりする作業は悪天候で難航。31日夕方に終了予定だったが、ずれ込んでいる。 また、環境省は31日、野鳥緊急調査チームを山口県に派遣。養鶏場から半径10キロ圏内の野鳥が集まる場所で、異常がないかを確認した。調査は1月2日まで続く。 一方、宮崎県は、鶏の感染が確認された宮崎市高岡町