「柔道事故」から「柔道事件」へ「柔道事故」の一部事案を市民はいま、「柔道事件」と呼ぼうとしている。 滋賀県愛荘町立秦荘中学校で2009年7月、当時中学1年の村川康嗣さんが、柔道部の練習中に顧問(柔道3段)に投げられ、急性硬膜下血腫により翌月死亡した。その事故について、大津地検は2013年7月に顧問を不起訴処分としたものの、大津検察審査会が今月9日に「起訴相当」の議決を下した。検察審査会とは、検察が不起訴処分とした案件について、市民の代表が審査するものである。すなわち市民が、上記顧問を刑事裁判にかけて罪を問う必要があると判断したのである。今後改めて地検による捜査がおこなわれる(再度不起訴の場合、検察審査会が二度目の審査をおこなう)ため、これだけで起訴が確定したわけではないものの、市民がこの案件を起訴相当としたことの意味は大きい。偶発的に生じた「事故」ではなく、刑事罰に問われるべき「事件」とし