横道が続いたが、探していた図はこちら。コンティーノ(COMTINO, 1420-c. 1485)のトーラーの注釈書(Kelil Yofi=美の王冠、あるいは Ma'amar Mordekhai として知られる)の写本である。一五〇〇年頃にオスマン帝国の、おそらくコンスタンチノープルで制作された。 問題はこの頁がコンティーノの詩で、実のなる樹木の形をとっているということ。そう、折りに触れて紹介しているコンクリート・ポエトリーのかなり古い作例なのだ。 具体詩(concrete poetry) http://sumus.exblog.jp/11673191 マラルメの『骰子一擲』(一八九七年、直訳「サイコロのひと振りは決して偶然を廃止しないだろう」)がアポリネールの『カリグラム』に影響を与えた。そう言われることがあるのだが、それはたしかにそういう面もあるのだろうが、どちかというと、マラルメよりも
* 意味によつてあまりにも混乱した詩は、すべての葉を失ふかはりに、無作法な雀らの群集する一本の木を思はせる。 * 文学に於て、書かれた部分は単に文学に過ぎない。書かれない部分のみが初めてポエジイと呼ばれる。フロオベルが詩人であったのは、フロオベルが書いた文学に比較して、彼がいかに多くのポエジイを彼自身に持つてゐたかを意味するに外ならない。 * 意味のない詩を書くことによつて、ポエジイの純粋は実験される。詩に意味を見ること、それは詩に文学のみを見ることにすぎない。 * 昨年末、北園克衛の散文集『白昼のスカイスクレエパア』が出版されました。 収められた三十九の掌篇のうち三十五篇が書籍初収録という稀少な作品集です。 時間もできたしここのところモダニズム詩にも接していたしということで、そろそろこの本を読もうかとおもったのですが、なんだか勿体ないような気がしています。 そこで暖機運転がてら『北園克衛
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