1962年からそこにずっとあったダイシン百貨店が5月に閉店し、しかも6月下旬からはドン・キホーテになるというニュースは、大森地区の住民にとしては「Wの悲劇」に思えた。古くからの住民にとってダイシンでの買い物は日常であったし、その品揃えが食卓のメニューのベースでもあった。特に私とダイシンは同い年、ほぼダイシンの食材で身体ができているといっていい。 そのダイシン、バブル後に複数店舗化してからは食品以外の売り場がみるみる活気がなくなっていた。そして建築業界出身の社長に交代してから店舗をいっきに縮小し、なんとか下町百貨店として回復、2012年には建物をリニューアルした。メディアにもどんどん露出してたが、実際には2階、3階の売り場はいつもガラガラで、店員は「接客以外に重要な仕事があるのか」ってくらいに客を無視しているような状態、これはひどいなぁという感じだった。近くにオオゼキやらまいばすけっとやらが