宗教法人の高野山真言宗(総本山・金剛峯寺、和歌山県高野町)で、議会にあたる宗会(議員37人)の解散が27日、決まった。資産運用のあり方に関して、内局のトップである庄野光昭宗務総長に対する26日の不信任案の可決を受けたもので、今後、指名による10人を除く議員27人の選挙が行われる。 記者会見した庄野宗務総長らによると、証券会社に任せていた資産運用で、2002~12年、商品によっては計約6億8000万円の損失が発生したが、約16億円の運用益があり、差し引き約9億円の利益があったという。26日に開かれた宗会で、議員の一部から「会計の不明朗な点があったのでは」と批判があり、庄野宗務総長の不信任案が僅差で可決。庄野宗務総長は辞職せず、宗会を解散した。 現議員の任期は15年5月まで。任期途中の解散は極めて異例で、今後、50日以内に選挙が行われる。