画面サイズ、デザイン、クォリティを追求 LGは4K有機ELテレビ「OLED 77G6P」を10月27日から発売する。 この「G」の型番を冠したシリーズはLGにおける最高グレードのモデル。価格はオープンだが、市場での想定市場価格は¥3,240,000前後。 本モデルはすでに北米市場などで発売していたもので、満を持して日本国内で導入される格好だ。 有機ELのパネル自体は既発売のE6Pシリーズなどと同様のものだが、77インチという画面サイズ、外装のデザイン、スピーカーシステムなど製品としてのクォリティを追求した最高峰モデルとなる。 LGが採用している有機ELパネルは「WRGB方式」というもの。これは、白色系の有機ELパネルに対してR(レッド)/G(グリーン)/B(ブルー)そしてW(ホワイト)4つのカラーリファイナー(カラーフィルターと同等のもののようだ)を重ねて、3原色を表示する方式だ。 外装デ
TDKは5月31日、世界初の透けるカラー有機ELディスプレイを開発し、量産を開始したと発表した。ディスプレイの裏側からは表示内容が見えにくい構造になっており、デザイン性を重視した携帯電話のメインディスプレイといった用途を想定している。 表示エリアは対角2.4インチ(36.0×47.9ミリ)、240×320ピクセル(QVGA)。40%の透過率を持ち、透けて見えるシースルータイプながら、150カンデラ/平方メートルの輝度を実現したという。 同社の有機ELディスプレイはパッシブマトリクス方式を採用しており、画素1つ1つをTFTで駆動させるアクティブマトリクス方式と異なる。カラー表示はカラーフィルターを使用しており、RGB各色の輝度寿命が同一で色ずれがなく、温度特性にも優れるとしている。 TDKマイクロディバイスで3月から月産1万個規模で量産している。 関連記事 巻き取れるほど柔軟な有機ELディス
三菱電機は13日、有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)を使った屋内用の大型映像表示装置の新製品「オーロラビジョン OLED」を21日に発売すると発表した。 縦横38・4センチの画面を複数枚つなぎ合わせて100型以上の大型画面にする。商業施設の電子看板向けなどに販売し、2011年度には20億円の売上高を見込む。 有機ELは、電圧をかけると発光する有機物を利用したディスプレーで、明るい場所でも見やすいのが特徴だ。1枚の画面を大型化するのが難しかったが、複数枚を連結して大画面にした。つなぎ目もわずか3ミリにし、目立たないようにしたという。 発光ダイオードを使った大画面などに比べて厚さが9・9センチと薄いのも特徴だ。曲面に沿って画面1枚1枚を張り付けて大画面にすることもできるという。
SID 2010では、通常のディスプレイ技術を応用した電子ペーパーも多数発表された。フルカラー化が容易で動画にも対応できるなど、従来とは異なる特徴を備える。 SID 2010で発表された新技術において、最も注目を集めたものの1つが、ソニーが紹介した「ローラブルAMOLED」(AMOLED:アクティブマトリックス有機EL)だ。厚さわずか80マイクロメートルの有機ELディスプレイが、動画を再生しながら半径4ミリのローラーに巻かれていくビデオ映像に、会場から感嘆の声が上がった。同社は、セッション終了後の聴衆インタビューで、この試作品を公開した。 フレキシブルなAMOLEDに採用されている技術として、これまで発表されたものに「a-Si TFT」(アモルファスシリコンTFT)、「酸化TFT」、そして「有機TFT」があるが、ソニーのローラブル有機ELでは特に柔軟性の高い有機TFTを採用する。また、有機
ソニーは2月16日、2007年12月に発売した世界初の有機ELテレビ「XEL-1」の国内販売を在庫限りで終えることを明らかにした。1月末に生産を終えており、ネット直販の受注も2月1日で終了。国内唯一の有機ELテレビが市場から消えることになるが、海外販売は続け、有機ELの技術開発も続行する。 国内販売終了の理由について同社広報センターは、「XEL-1のネット機能が昨年4月施行の青少年ネット規制法に対応していないため」と説明。同法ではネット接続機能付き端末を製造するメーカーに、有害サイトのフィルタリング機能を付ける義務を課しており、フィルタリング機能のないXEL-1は今年4月から出荷できなくなるという。XEL-1にフィルタリング機能を追加することも可能だが「発売から2年経ち、需要は一巡した」と販売終了を決めたという。 XEL-1は、画素が自ら発光する有機ELの特徴をいかした高画質が売りで、価格
商工労働観光部は、政府の事業仕分けで「廃止」とされた山形大など産学官による有機EL研究に4200万円支援する方針。また、就職できなかった高卒者を国のトライアル雇用で一定期間雇った事業者が常時雇用した場合に奨励金を受ける「高卒未就職者支援事業費」(1億4200万円)も盛り込んだ。 農林水産部は「つや姫」の知名度向上に8600万円を要求。農林漁業者の創意工夫ある取り組みを支援する「創意工夫プロジェクト支援事業費」で3億500万円を求めた。 教育庁は、全中学2と3年の一部で少人数学級を実現させるため4億9400万円を要求。11年度には全中学3年に拡大する計画だ。いじめや犯罪の防止のため、「学校裏サイト」や「プロフ」の監視をインターネット会社に委託する事業費に300万円を求めた。 健康福祉部は、医師不足解消のため、医学生への学費貸し付けの増額や医療実習の受け入れ費用などに2億9200万円を要求。酒
吉村知事「もっと実情聞くべき」 行政刷新会議の事業仕分け批判 2009年11月24日 20:31 吉村美栄子知事は24日、定例の記者会見で、政府の行政刷新会議によるこれまでの事業仕分けについて「必要かどうかは現場でなければ分からない。地方の声を聞くと言っているのに一方的なやり方。もっと実情を聞くべきだ」と批判した。 山形大の有機エレクトロニクスに関する研究への支援を含む事業が「廃止」とされたことについては「とんでもない方向」と語り、「将来に向けての芽を出しているところで、国策として取り組んでもいいのではないかと思っている。(有機エレクトロニクスには)地域産業として大きな役割を果たしてもらいたいと考えている」と続けた。 また、山形交響楽団が利用してきた「子どものための優れた舞台芸術体験事業」が「圧倒的な縮減」とされたことについても「子どもたちの感性をはぐくむ役割を果たしている。費用対効果
1993年に世界で初めて白色有機ELの開発に成功した城戸淳二氏。研究成果は「サイエンス」に掲載されるなど注目を集め、その後の製品化の道を切り開いた。大型化、多方面への応用なども提唱した有機ELの権威として、世界の研究者から知られる人物だ。 デジタルカメラや携帯電話をはじめ、今やさまざまな製品で使われ始めている有機EL。2007年11月にはソニーが最も薄い部分の厚さが3mmという有機ELテレビを世界で初めて発売、先行予約であっという間に品切れになるなど、大きな話題となった。有機ELディスプレイの特徴は、液晶のようなバックライトが不要なこと。数mmという極限の薄さで折り曲げも可能。しかも低電力で視野角も広い。まさに夢のディスプレイ、なのである。 だが、15年前までは実用化の見込みがなかなか立たなかった。そして1993年、この状況を一変させるニュースが世界に衝撃を与える。実現不可能と言われていた
文部科学省の独立行政法人・科学技術振興機構が16日に支援を採択した「先端有機エレクトロニクス国際研究拠点形成プロジェクト」(山形県、山形大共同提案)が、行政刷新会議の事業仕分けで「廃止」と判断された事業に含まれていることが17日、分かった。最終判断は12月の閣僚折衝などに委ねられるが、事業仕分けの結論が施策にどう反映されるかは不透明。関係者は「文部科学省や民主党議員などを通じて事業の必要性を訴えていくしかないが先行きは見えない」と頭を抱えている。 一線級の有機EL研究者を山形に招き、世界的拠点の形成を目指す同大と県の共同プロジェクトに暗雲がたれ込めた。同大の結城章夫学長は、17日の定例記者会見で「地元にとって大事なプロジェクトなので何とか継続できるようにしたい」と表情を曇らせた。 廃止と判断されたのは、文科省の「地域科学技術振興・産学官連携」事業。13日の仕分け作業で結論づけられた。この中
∞仕分けは「廃止」予算確保不透明 山形大(結城章夫学長)が米沢市の工学部に構想している有機エレクトロニクス研究拠点整備の一環として、世界の卓越した研究者を招請する計画が、国の科学技術振興機構(JST)の「地域卓越研究者戦略的結集プログラム」に採択された。大学側は今後5年間で研究実績を重ね、世界的な拠点として認知されることを目指すとしている。ただ、同プログラムは行政刷新会議の事業仕分けで「廃止」とされ、来年度予算が確保されるかは不透明だ。 同大の城戸淳二教授が進めてきた有機EL技術を中心に有機太陽電池、有機トランジスタの各分野の優秀な研究者を集める計画。太陽電池分野でトップクラスというヨハネス・ケプラー大(オーストリア)のサリチフチ教授ら外国人3人と日本人1人を招き、城戸教授を含めた研究チームで14年末まで5年間集中的に研究する。印刷できる蛍光灯並みの照明、曲げられる太陽電池、巻き取り式
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