東日本大震災で被災した小中高校の学校図書館の被災状況や多くの学校が図書の寄贈を希望していることが6日、全国学校図書館協議会の被災校調査でわかった。 調査は5月中旬から、岩手、宮城、福島の3県で約1500校を対象に実施。現在まで、比較的被災が軽いと見られる328校から回答が寄せられ、そのうち4割に当たる132校が図書を希望している。 図書館の被災状況については、回答のあった学校の12%が「建て替えや大規模修理が必要」、「施設の修理等が必要」と答えた。また、利用できる蔵書が「まったくない」、「少ない」、「転入児童がおり不足している」と答えたのは12%に上った。「学校図書館が避難所になっていて図書を利用できない」「原発事故の影響で校外活動を控え、読書の時間を設けているので図書が足りない」など、切実な声も寄せられた。 同協議会は、学校が望んでいる図書の種類も調査。百科事典や国語辞典などの「参考図書