オープンアクセス誌の中で、無駄に厳しい査読をしないということで、ある意味で心配もされていたPlosOneに、またおもしろい論文が載りました。 The Role of Inbreeding in the Extinction of a European Royal Dynasty 日本語でのニュース報道もあったので、ご覧になった方もいるかもしれません。 スペイン・ハプスブルク家、断絶の原因は「近親婚」か 研究結果 せっかくですので、論文を中心にご紹介してみます。ただし、私は世界史に(も)弱いので、歴史的記述には誤りがあるかもしれませんので、ご指摘願えると幸いです。話の内容は、日本でも結構有名な顎と下唇を持ったハプスブルグ家の家系、特に1700年に途絶えたスペイン・ハプスブルグ家のことです。 これは最後のスペイン国王であるカルロス2世で、Wikipediaによると「先端巨大症のため、咀嚼に影響
東北大の五十嵐和彦教授らのグループが、がん抑制遺伝子「p53」がつくるたんぱく質が、別のたんぱく質「Bach1(バックワン)」と結合すると、細胞の老化を抑えることを発見した。Bach1はp53の働きを調整する役割を果たしているという。五十嵐教授は「実用化に結びつくには時間がかかるが、がんや老化を制御する治療薬の開発につながる可能性がある」としている。 p53は、老化の促進と、がん増殖の抑制という表裏一体の機能を持つ。Bach1は細胞に存在し、「転写因子」と呼ばれるたんぱく質の一つ。 マウス実験で、正常な細胞では、Bach1がp53の働きを阻害しているが、Bach1を欠損させたマウスでは細胞老化が進行することを確認した。今後、Bach1がp53の機能を阻害する仕組みの解明にも取り組みたいという。 研究結果は、16日付の米科学誌の電子版で発表する。【伊藤絵理子】
皮膚細胞から万能細胞を作った山中伸弥京大教授 厚労省の科学研究政策を斬る→政府は医学の革命となるかもしれないこの研究に迅速に経済的および人的支援を o-kojo2さんの「おこじょの日記」経由。 o-kojo2さんが、"The Times"紙のアジア経済特派員Leo LEWIS氏のインタビューを引用・翻訳してくださっているので、そのままお借りする。 2007-11-21 京大の山中伸弥教授かっこよす (略) なんと、教授の研究の原動力は日本政府の無能さに対する怒りなんだそうです。なぜ日本では生殖細胞の研究利用が認められているのに、あえてそれを使わずに研究してるのかを尋ねられた彼は・・・ ではどうぞ: There were two terrible flaws with official Japanese attitudes to stem-cell research, he said. To
ソウル大学獣医科の李柄千(イ・ビョンチョン)教授チームは韓国でのクローンオオカミの誕生に成功し、論文も作成していたが、ES細胞問題の影響で世界的な雑誌への掲載ができなかったことが分かった。 李教授チームは雌オオカミの皮膚細胞を核が取り除かれた犬の卵子と融合させてクローン受精卵を作り上げた。その後代理母となる犬の子宮に着床させ雌のクローンオオカミ2匹を誕生させた。 李教授チームはクローンオオカミの論文をクローン犬・スナッピーの研究を発表したネイチャー誌に投稿したが、ES細胞論文捏造事件の影響で同誌が掲載を拒否した。クローンオオカミの論文に黄禹錫(ファン・ウソク)氏の名があったからだ。当時論文を審査した編集委員は一部を修正すれば掲載を検討するとしたが、編集長の職権で掲載不可の方針を決定したという。 その後クローンオオカミの論文は、クローン羊・ドリーを誕生させたイアン・ウィルマート氏が編集
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