Copyright (c)2010- International Research Center for Japanese Studies, Kyoto, Japan. All rights reserved.
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最近更新していないので、いくつか新刊情報を載せてお茶を濁すことにします。 まずちくま学芸文庫から、社会人類学の古典が2つ文庫版になって出ていました。マルセル・モースの『贈与論』とメアリー・ダグラスの『汚穢と禁忌』。幻想動物的には後者が関係深いかもしれません。 贈与論 (ちくま学芸文庫) 作者: マルセルモース,Marcel Mauss,吉田禎吾,江川純一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/02/01メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 49回この商品を含むブログ (82件) を見る汚穢と禁忌 (ちくま学芸文庫) 作者: メアリダグラス,Mary Douglas,塚本利明出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/03/10メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 38回この商品を含むブログ (25件) を見る 『ブルターニュ幻想民話集』が国書刊行会から。19世紀末から
2024 02 ≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫ 2024 04 1 :本当にあった怖い名無し:2008/07/24(木) 05:14:43 ID:AQRUKv240 本は人の知識の集大成です そんな本にまつわる怖い話、不思議な話を語りませんか? それを扱う場所に関係することでもOKです 魔書、禁書、偽書についてもOKです 4 :本当にあった怖い名無し:2008/07/24(木) 05:40:15 ID:WmgZALNAO 師匠シリーズに図書館ネタがあったっけ。 俺は高校の図書室最後方の書架の間で当時の彼女(図書委員長だった)といい事してたら後輩の女子図書委員に見られた事位かな。 気まずかった・・・ 8 :本当にあった怖い名無し:2008/07/24(木) 09:03:19 ID:WzTgE/Gq0 隣町の図書
キャロル・ローズの事典は前も書いたとおりマイナス面ばかり目立ちますが、個人的には、その出典を探る過程で何冊かの良書に出会えたということについては感謝しなければなりません。 そのうちのひとつが、一年位前にも紹介したWalter StephensのGiants in Those Days(ウォルター・スティーヴンズ『あのころ巨人がいた』)。ローズの『世界の怪物・神獣事典』を見ていて「ヴィテルボのアンニウス」という見慣れない人名が出てきて、その彼が捏造系譜を作り出し、そこに巨人を挿入した、ということが書かれている項目をいくつか発見した人もいるかと思います。そうした項目のリファレンスがこの『あのころ巨人がいた』です。 たとえばプリスカラクセPriscaraxe。解説には次のようにあります。 >古代ギリシアの神話に由来するといわれる、怪物的な人間蛇の名称。「再発見された」古代ギリシア文書の断片によれ
それから地道に資料を追加しつつ情報を訂正する作業を続けていったら資料no.が556にまでなりました(pukiwiki版では資料名も連動する予定なのです)。 別に前回500番台になってから本を更に50冊使ったというわけではなくて、資料の番号付けの都合で百科事典の項目は一つ一つカウントするし(著者が各々別人の場合。逆に『日本国語大辞典』みたいなのは13巻でも1つにまとめています)、archive.orgを使って古い民族誌などを読むことができるので有効活用したりしているだけではあるのですが。 それにしてもふざけてるな〜と思うのはキャロル・ローズで、『妖精』のほうは137、『神獣』のほうは189しか資料を使っていないというお手軽さ。それだけひとつの資料を有効活用していると言えなくもない? 対照的に『幻獣大全』は600近くもあります(ゲーム、映像作品も含めて)。Michael NewtonのEncy
以前、民俗学的にツチノコを研究した論文を紹介して、その上で批判したことがあります。その論文が所収された『ツチノコの民俗学』が8月に出版されていました。 実は、私が批判したところ、微妙に訂正(?)が入ってます。ただその訂正分を読んでも論旨が混乱するだけ、あるいはさらっとなかったことにするだけのもので、結局本質的には何も変わっていませんでした。残念。 ここ数年、最近の妖怪学ブームに乗って、「俊英」とも呼べる若手による妖怪研究がいくつか公刊されています。とりあえず『ツチノコの民俗学』も入れてあげるとして、あとは『江戸の妖怪革命』かな。ただ、前者もそうですが後者のほうも「今どき無批判にフーコーっすか」レベルの内容なのが非常に残念なところ。意欲はあるけど論理性がイマイチ、というところでしょうか。その点(若手というか中堅だけど)京極夏彦など非常に頭のよい書き方をしていて(それでも見落としているところは
加筆量 ここ数週間ほど、逃亡者さんによるWikipedia日本語版の妖怪項目への加筆がすごい。多くは村上健司の事典などからの孫引きであるものの、この質と量、このままいけば確実にWikipediaが世界最大のオンライン日本妖怪事典になるのは目に見えている。ただただ敬服するばかり。 ※それにしてもほとんど毎日、かなりの数の項目に加筆しているようなのですが、いったいどういう生活サイクルを送っているのだろう、とか思ったり。 基本文献 無限∞空間(エジプト神話サイト唯一の大御所)の岡沢さんがプルタルコスの『イシスについて』(de Iside; 欧米語圏ではラテン語名で通じる)を最近初めて読んだとは、半ば驚き。こうなったらバルトルシャイティスの『イシス探求』にまで手を伸ばして、ヨーロッパの妄想的イシス狂いをたっぷりと吟味してほしいところです。 ところで傍目から見れば基本文献(情報)であるものを、入れ込
中国最後の王朝である清の時代、『古今図書集成』という巨大な百科事典が制作されました。図がたくさん入っていてながめているだけでも楽しい本ですが、時代が時代だけあって、微妙に中途半端にヨーロッパからの知識が紛れ込んだりしています。それは動物についても同じ……ウマやイヌ、ヤギのように共通する動物は中国の文献が参考にされていますが、そんななかに、なぜかユニコーンやサラマンダー、スゥー(!)まで入っていたりして、大航海時代以降の伝説俗話伝統がいかに世界規模になったかがうかがえます。その説明書きを見てみると、たとえばプリニウスとほぼ同じものが書かれていたりすることもあれば、ヨーロッパのものとされながら出所不明な動物も入っていたりする。 そのうちからいくつか紹介してみようと思います。 この図はどこかで……コンラート・ゲスナーの『動物誌』とほぼ同じ! やや毛深く、いかにも中国風の樹木や岩石が背景に書かれて
よくわかる「世界のドラゴン」事典―サラマンダー、応龍から、ナーガ、八岐大蛇まで (廣済堂文庫) 作者: 「世界のドラゴン」を追究する会,ブレインナビ,ウェッジホールディングス=出版社/メーカー: 廣済堂出版発売日: 2007/10/01メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 63回この商品を含むブログ (12件) を見る これはひどい本です。項目の選定はほとんど苑崎透『幻獣ドラゴン』の丸パクリ。内容は文庫本相応に薄くなっている(これは仕方ないとしても)、間違いもちらほら。日本書紀に「敗れたヤマタノオロチが現地の豪族の娘と結婚」とか書かれてるわけないじゃん。 幻獣ドラゴン (Fantasy World) 作者: 苑崎透出版社/メーカー: 新紀元社発売日: 1990/06メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (3件) を見る↑品切れかあ〜。良本だと思うのですが。 最近粗製
以下、記述がある資料を提供した。『イヴの卵』『精子の生物学』『精子の話』『個体発生と系統発生』『科学の世界 その形成と展開』『生物学史展望』『進化発生学』『幻想世界の住人たち』『錬金術の世界』、『錬金術』 ホムンクルス(homun'culus)とは、『メローニ図解医学辞典』によると、「精子微人。16~17世紀の生物学者たちが想像した精子中に存在する超小人」を指す。 『医科学大辞典』『医学生物学大辞典』『医学大辞典』には該当なし。『岩波生物学辞典 4版』の「精子論者」の項に少し記述があり、「前成説」の項を参照となっている。 『平凡社大百科事典 13』には、項目はあるが、魔術師が造り出す人造人間の意で使われており、質問者が求めているものとは違うようである。 精子関係資料では、『イヴの卵』の「Hのつく言葉」に詳しい記述があり、他に『精子の生物学』『精子の話』に簡単な記述あり。 発生学、生物学史関
と学会、またしても・・・!! 「と学会」の新刊が出た模様です。 内容は非常に面白いです。実際、私が学生時代に読んだ古いオカルト書なんかも出てきたりして、妙になつかしいなーと思った次第です。 同時に「?」な記述や、あきらかなミスも結構ありますね(苦笑)。 でもまあ、これは仕方の無いことでしょう。 ミスは誰だってやります。自慢じゃないですが、私だってしょっちゅうです。「オカルト百科」も、時々こっそりと修正していたりして(あわわ・・・・・・)。 まあ、「と学会」は、こうした他人のミスを突っ込んで面白がる会だと言われますが、これには私も同意せざるを得ませんね……。 それともう一つ。非常に残念なことに、最近のと学会の一部ライターは、トンデモに対する愛情が薄れ、ユーモアや余裕が無くなって来ている様にも思うのですよ。 要するに、本気になって糾弾してるとしか思えない文章が見られます。 このまま行くと、こう
最近、水木しげるの『世界の妖怪大百科』というのを手に入れた(普通に店頭に並んでる)。1978年の『妖怪《世界編》入門』の復刻版だ。 水木しげる 世界の妖怪大百科 作者: 水木しげる出版社/メーカー: 小学館発売日: 2005/11/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 15回この商品を含むブログ (11件) を見る私自身この手のものにはまるきっかけとなったのが水木しげるであり、世界妖怪に興味を持ち始めたのがこの本だったから(正確にいうと本書の内容を取り入れた『妖怪クイズ百科じてん』とかいう本だった)、思い出の一冊なのである。とはいっても図書館で借りて読んだだけで、いまだに原本は手に入れてない(古書を探せば結構見つかるが)。《世界編》を最後に読んだのはもう7,8年かもっと前になるから、久々に読んで改めて水木しげるの妖怪眼に感じ入り、懐かしい思い出に勝手にひたっていた。 それにしても
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