母校に寄贈した本を前に「若い人にもたくさん本を読んでもらいたい」と話す土田松郎さん=8日、長岡市西片貝町の長岡商業高校 本寄贈で母校に恩返し、長岡 昨年夏に閉店した長岡市東坂之上町2の書店「書林長岡」の社長だった土田松郎さん(80)がこのほど、母校の長岡商業高校に200冊以上の本を寄贈した。これに対し8日、同校でお礼の式典が行われ、土田さんに感謝状が贈られた。 土田さんは同校を卒業後、同書店の前身「長岡目黒書店」時代から62年間、本一筋で働いてきた。本の寄贈は、3年ほど前から「80歳になって店を閉めたら、商業人としての基礎となった母校に恩返しをしよう」と決めていたという。 寄贈した本は学校側からの要望を基に土田さんが約100万円で購入した。現在、同校の図書館に並べられている。源氏物語などの古典や司馬遼太郎の歴史小説まで幅広いジャンルに及ぶ。 土田さんが同校を卒業したのは昭和20(