今年上半期(1〜6月)に全国の警察が摘発したサイバー犯罪は、昨年同期より1678件(76・6%)増の3870件に上り、統計を始めた2000年以降、最多となったことが20日、警察庁のまとめでわかった。 他人のIDやパスワードでインターネット銀行に接続し、預金をだまし取るなどの不正アクセス禁止法違反容疑では昨年同期の157件から1965件に急増したほか、ネットオークションなどでの詐欺容疑は同123件増の706件、児童ポルノ関連が同83件増の194件。 全国の警察本部に寄せられたサイバー犯罪に関する相談も増え、昨年より5250件増の4万3756件。ネット上の詐欺や悪質商法に関する相談が2万1733件で最も多かった。ブログなどネット上での名誉棄損や中傷被害に関する相談も昨年より172件増加し、過去最多の5654件に上った。