恵庭市立図書館の「不明本」は今年度、本館・分館合わせて444冊(39万5371円相当)で、蔵書冊数に対する不明率は0.16%だった。不明冊数、金額、不明率いずれも、開館した1992年以来最少。図書館の地道な取り組みが奏功する一方、依然として無断の持ち出しがある現状で、同図書館は「持ち出した方は返却を」と呼び掛けている。 6月20~27日の特別図書整理期間の蔵書点検結果。不明冊数など過去最少を記録した09年度を下回った。前年度と比べて不明冊数は133冊、金額は14万5899円、不明率は0.05ポイントそれぞれ減った。同図書館は窓口業務などを今年度から、図書館流通センターに委託している。 同図書館は従来から不明本対策に力を入れてきた。蔵書点検後は「不明本リスト」を館内に掲示し、無断で持ち出した人の「良心」に訴え掛けてきた。また、人気が高くて無くなりやすい最新の雑誌類は、カウンターの「特設コーナ