インタビューに答える国語学者の大野晋氏 =2007年1月10日、東京・文京区、椿山荘 (瀧誠四郎撮影) ミリオンセラー「日本語練習帳」などでも知られた国語学者の大野晋(おおの・すすむ)氏が14日午前4時、心不全のため、東京都内の病院で死去した。88歳だった。通夜は17日午後6時、葬儀・告別式は18日午前10時、東京都台東区谷中7の14の8、天王寺で。喪主は妻、千恵子(ちえこ)さん。 東京都出身。東京大卒。上代特殊仮名遣いの研究を発展させ、著書にまとめた。 文献資料をもとに考古学や人類学の知見も加え、日本語を通じて日本とは何かを考察。主著「日本語の形成」のほか、古代日本語の展開を平明に説明した「日本語の起源」「日本語をさかのぼる」などで一般の人にも親しまれた。また日本語とタミル語の関係を指摘して物議をかもした。