経済産業省は、国内の繊維市場の流通状況を毎月調べている「繊維流通統計調査」について、回答率を維持するために過去に回答した企業のデータを盛り込む不正が見つかったことを明らかにしました。 具体的には、調査対象のおよそ730社のうち実際には250社余りしか回答していないにもかかわらず、回答率を95%以上にするため過去に回答した企業のデータを流用して埋め合わせをしていたということです。調査を請け負っている団体から、公表されている結果が実態とかけ離れているという指摘が先月あり、発覚しました。 経済産業省では、業界の縮小に伴って回答数が減少したものの、一定の数を維持するために過去のデータを使ったと説明しています。そして、統計調査の信頼性を損なう重大な事案だとして、来月からこの調査を廃止するとともに関係者の処分を行うとしています。 一方、鉱工業生産指数など経済産業省が実施するほかの統計調査も調べましたが