笠間市は市内3カ所(笠間、友部、岩間)の市立図書館で、「おサイフケータイ」機能の付いた携帯電話で貸し出し手続きができる新システムを3月1日から導入する。内蔵ICチップで本人確認し、利用状況を管理できる。同様のサービスは県内で初めて。 同市の図書館は利用者の居住地に制限がなく、近隣市町村からも利用増を狙った。 携帯電話による貸し出しシステムは、通常の利用カード同様、事前に申込書に名前や住所などを記入し、利用者登録を行うことが必要。ただ、カードを持ち歩かなくて済むので、同市は利便性向上につながるとみている。従来の利用カードから切り替えも可能。 06年の3市町合併に伴う市立図書館ネットワーク化事業の一環で、総事業費約2500万円をかけ、蔵書のICタグ導入や3館の管理システム統合、自動貸出機の増設などを行った。蔵書は今年度、46万冊。現在リニューアルのため、2月末まで全館休館している。【山崎明子】