名取市図書館、10日再開 北海道・石狩の職員が尽力 リレー形式で本を運び出すボランティアら 東日本大震災で被災し、休館していた宮城県名取市図書館が10日に再開する。壁などが崩れ、本が散乱したため、当面は隣接する書庫を臨時図書館にする。復旧には北海道石狩市の市民図書館職員らが協力した。 臨時図書館になる書庫の1階には、図書館にある約8万冊の中から、人気作家の小説や家の片付け方を紹介する本など、貸し出し用の約1万冊が運び込まれた。 4月27日には、それまで書庫にあった約1万冊を運び出し、貸し出し用の本を移す作業が行われた。職員やボランティアら約30人が手渡しのリレー方式で移動させた。 石狩市民図書館と名取市図書館は、職員がお互いに視察に訪れるなどの交流を行ってきた。その縁で、石狩市民図書館の職員ら8人が4月11日から約3週間、復旧作業を手伝った。丹羽秀人副館長(54)は「本選びに加えても