立命館大学理工学部の道関隆国教授(電子工学)の研究グループが、寝たきりの人が漏らした尿によって発電する超小型電池で無線を作動させ、おむつ交換が必要なことを離れた場所に知らせるセンサーシステムを開発した。装置が実用化されれば、ぬれたおむつを着けたままの不快感をなくし、介護する側の負担も軽減できるといい、さらに薄型にする実験を重ねる。 装置の試作品は、電池と送信機をプラスチックケースに収めた4センチ角の大きさ。内蔵された電池は厚さ2ミリの100円硬貨大で、二酸化マンガンと亜鉛の電極の間に紙を挟んでいる。 しみこんだ尿の塩分などに反応して1000分の1ワットの微弱電流が流れ、電池に充電。約3分が経過すると送信機が作動し、天井などに取り付けた受信機を介してナースセンターなどに知らせる。 電池は4滴(約1ミリ・リットル)の尿があれば反応するという。製造費用は現行の乾電池並みで、半径3メートルに電波を