【北京=原田逸策】中国国務院(政府)は1日、米国産の豚肉やワインなど計128品目に最大25%の関税を上乗せすると発表し、2日から実施した。米国が通商拡大法232条に基づき、中国産を含む鉄鋼やアルミニウムの輸入を制限したことへの対抗措置だ。上乗せ関税は15%と25%の2種類。15%上乗せするのはワイン、ピスタチオやクルミなどナッツ類、マンゴーなどドライフルーツ、オレンジ、ブドウ、スイカなど果物、
待遇改善 米キャンプデービッドで今年5月、誕生日を祝福される日本の野田首相 Pete Souza-The White House 日本が中国に代わって世界最大の対米債権国の地位に返り咲きそうだ。 ブルームバーグ・ニュースは今週、「金融危機のピーク以降初めて、中国がアメリカの最大の債権国の地位を失う見込み」と報じた。アメリカが財政を中国に依存し過ぎている、という共和党の大統領候補ロムニーのオバマ批判も説得力が弱まりそうだ。 米財務省の統計では、今年8月時点で中国が保有する対米債権額は1兆1540億ドル。同時期の日本の債権額は1兆1220億ドルだが、ブルームバーグによれば来年1月までに中国を追い越す見通しだという。 アメリカのオンライン紙「サイバーキャスト・ニュース・サービス」は今年5月の記事で、最近の日本は中国よりも遥かに米国債の購入に積極的だと報じている。「過去3年で中国がほぼ完全に米国債
週刊ダイヤモンド編集部 【第141回】 2008年06月11日 店頭から国産野菜が消える? 米・中が肥料の輸出を実質禁止 国産の野菜がスーパーの店頭から消える可能性が出てきた。 化学肥料の原料であるリン鉱石の世界最大規模の輸出国である中国が実質的な禁輸措置に踏み切ったのだ。 今年4月、中国は化学肥料の輸出関税を100%と大幅に引き上げ、翌5月にはリン鉱石の関税も100%に引き上げた。 13億人という世界最大の人口を養うべく自国の農業向けにリン鉱石を活用するように方針を変更したためで、実質的には禁輸措置に近い。 肥料の3大要素といえばリン、窒素、カリウム。この3つがなければ日本の農業は成立しない。にもかかわらず、日本はリン鉱石の全量を輸入に頼っており、その多くを中国に依存。もともと、危うい立場にあった。 国際的な資源獲得競争のなかで、日本では原油や食料価格の高騰ばかりに目が向いて
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