ある大学の修士の学生から、メールが来た。就職したいのでひつじ書房に募集したいとのこと。博士課程には行かないで就職したいということのようだ。私は、応募書類を送ってほしい、と連絡して、応募書類を送ってもらった。 ひつじでは、応募の際に、応募理由を書いてもらうことにしている。このような内容だった。「私は日本語学を勉強してきたので、好きな勉強を続けたいので、日本語学の出版社で働きたい。」これではダメだ。このいい方では、どうしてダメなのか分かるだろうか? 学部で卒業する場合は、大学でも就職部が支援していて、就職試験の受け方などを指導している。でも、文系の大学院生にはそういうものはたぶんない。 その学生さんに、メールで今回は不採用だが、もし、どうして不採用になったかを知りたければ、話をする時間を作ってあげるよ、と伝えた。採用プロセスに進まないのに会うというのも少しおかしいことかなと思っての提案であった