大探険家のマルコ・ポーロは実は中国に行っておらず、『東方見聞録』は伝聞の寄せ集めだとのイタリアの学者の研究が発表された。英紙デイリー・メール(9日付)は「この説が正しいと証明されれば、人類史上最も偉大な探険家の1人であるマルコ・ポーロは『ペテン師』だったことになる」と報じた。人民日報傘下の国際情報紙「環球時報」が11日付で伝えた。 英紙デイリー・テレグラフ(9日付)はマルコ・ポーロはペルシャ商人から中国、日本、モンゴル帝国に関する「間接的な物語」を聞いた可能性が高いとの考古学者の見解を報じた。こうした物語と他の雑多な情報を寄せ集めたのが、ベストセラー『東方見聞録』だというのだ。考古学者は『東方見聞録』にあるフビライ・ハーンによる1274年と1281年の日本遠征に関する記述に矛盾や不正確な点があることを指摘する。マルコ・ポーロはフビライの宮廷で使者を務めたと主張しているが、現存のモンゴルや