[ロンドン 3日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 世界各国の主流派(エスタブリッシュメント)が守勢に立たされている。英国が40年間に及ぶ欧州連合(EU)との絆を断つことを国民投票で決定し、ドナルド・トランプ氏が米国の次期大統領に選ばれたことは、既存の社会的・経済的エリート層に広がっている不幸を示す最も顕著な例である。 1月3日、英国が40年間に及ぶEUとの絆を断つことを国民投票で決定し、ドナルド・トランプ氏が米次期大統領に選ばれたことは、既存の社会的・経済的エリート層に広がっている不幸を示す最も顕著な例である。写真は、賃上げと社会正義を求めるデモ。カリフォルニア州で昨年11月撮影(2017年 ロイター/Mike Blake) エリートたちは怒れる人々の要求にもっと対応していくと約束してはいるものの、容易な話ではない。 本稿では、経済をもっと人にやさしいものにしていくための4つの
モノづくりをテーマに行われた『TechLION vol.18』。登壇者は左から寺薗淳也氏、瀬尾浩二郎氏、増井俊之氏 コンピュータはこの30年、まったく進歩していない――。 有名エンジニアによるトークライブの場としてすっかりおなじみになった『TechLION』の壇上で、慶應大学環境情報学部の増井俊之教授は業界の現状を憂えた。 2014年9月に開催された『vol.18』のテーマは「モノづくり」。小惑星探査機『はやぶさ』プロジェクトチームの一員としても知られる会津大の寺薗淳也准教授、面白法人カヤックから独立しフリーのエンジニア/クリエイティブ・ディレクターとして活躍中の瀬尾浩二郎氏とともに、UI研究の第一人者、増井教授は登壇した。 時々刻々と性能が上がっているように見えるコンピュータ(編集部注:増井氏の発言では「計算機」)が、30年にわたってまったく進歩していないと指摘する増井氏の真意とは? 『
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