たぶん、今までの回答をみても、本当は「なぜインドから中国まで伝わった香辛料の使い方が日本まで伝わらず、日本にはイギリスを通してカレーとして伝わったのか」という風に考えなければならないのではないでしょうか。 実際、インドから東南アジアを回り台湾や中国まで戻ってみると、使用されている香辛料がほとんど同じであることがわかります。 つまり中国でも「カレー」を作るだけの香辛料はあり、またインドからレシピも伝わっているはずである、ということでもあります。これらの香辛料の代表的なもの、たとえば胡椒やウコンは、8世紀には中国大陸の文献(当然に仏教とともにインドから伝来した文献)を通じて日本でも知られており、ごく少量は薬としても使われていたようですので、中国では日本に比べて、15世紀の西洋大航海時代よりもはやく、これらの香辛料に親しんでいたと考えるほうが自然でしょう。 しかし、陸続きで香辛料を栽培する風土を