在英NGO「シリア人権監視団」は5日、シリア東部デリゾール県で4日、過激派組織「イスラム国」(IS)によるとみられる自動車爆弾を使った爆破テロがあり、少なくとも75人が死亡したと発表した。死者が120人を超える可能性もあるという。同県ではIS掃討戦が続き、今回の爆破は戦闘から逃れようとした避難民を狙ったとみられる。負傷者も140人以上にのぼる。 監視団によると、爆破はユーフラテス川東岸で発生。東岸では少数民族クルド人勢力を中心とする「シリア民主軍」(SDF)がIS掃討作戦を進めている。SDF側にも死者が出ているという。 西岸では、アサド政権軍が対IS作戦を展開し、3日には県都デリゾール市を制圧。IS勢力はイラクとの国境地域に追い詰められている。(イスタンブール=其山史晃)