[27日 ロイター] - 中国共産党総書記や中央軍事委員会主席、軍統合作戦指令本部長だけでなく、サイバーセキュリティや、経済、金融などの委員会の長も兼任する習近平国家主席だが、今回さらに一線を退いた後も長く輝くであろう新たな栄誉を得た。 10月27日、故毛沢東国家主席と並ぶ栄誉を手中に収めた習近平国家主席だが、その蓄積そのものが、彼自身の権力や中国国家にとって、大きな脅威となる可能性がある。写真は習主席のニュース画面を眺める男性。北京で25日撮影(2017年 ロイター/Tyrone Siu) 中国共産党は、「中国の特色を備えた新時代の社会主義に向けた習近平思想」という文言で、党規約に同主席の世界観を盛り込むことを決定。存命中にこれに類する栄誉を受けた指導者は、故毛沢東国家主席と習氏の2人だけだ。 習主席は至高の存在となった。だが、こうした権威の蓄積そのものが、彼自身の権力や中国国家にとって