数々の暴言や強引な政治手法から「フィリピンのトランプ」とも言われるロドリゴ・ドゥテルテ大統領。5月末に来日し、「非公式」の名目ながら5月31日には安倍晋三首相とも会談した。 ドゥテルテ政権のもとでは、労働環境や待遇の改善を求める農民や人権活動家などが軍や警察などによって次々に暗殺されている。この問題を憂慮する研究者や弁護士らが5月30日に都内で会見。フィリピン政府に抗議し、同国政府の最大の支援者である日本政府に防衛装備品の譲渡等をやめるよう訴えた。 会見を行ったのは、明治学院大学国際平和研究所の勅使川原香世子研究員、日本国際法律家協会副会長の笹本潤弁護士、そして在日フィリピン人男性。2016年に「貧しい人々の味方」「治安の改善」をアピールして発足したドゥテルテ政権は、麻薬撲滅作戦の一環として、裁判や法的な手続きなしに容疑者を殺害する「超法規的殺害」を行い続けている。 政権側が認めた人数とし