三国志などでよく語られ、意味を理解しにくい言葉に「讖緯」(緯書・図讖とも)、主に後漢王朝を建国した光武帝、後漢末の群雄・袁術、魏王朝を建国した曹丕が皇帝に即位するために信じた(あるいは利用した)ことで知られています。しかし、中国史の様々な思想が融合したものであり、さらに政治的意図・宗教的概念が含まれるため、非常に理解しにくいものとなっています。そこで、今回、讖緯研究で知られる安居香山の学説を中心に、まとめてみました。讖緯は複雑な概念ですが、表などをつけましたので、皆さんの理解の一助になれば幸いです。