ギリシャ船籍の油輸送船「アギア・ゾニ2号」の沈没事故発生から5日目、流出した油に覆われたアテネ近郊の浜辺。建造から45年がたつ同号は2017年9月10日サラミス島付近で停泊中に沈没。同号は約2500トンの燃料油を積んでいた(2017年9月14日撮影)。(c)AFP/Angelos Tzortzinis 【11月14日 AFP】ここで起きた油流出は、世界のトップニュースにならなかった。油流出事故の規模としては小さすぎたからだ。だが、直撃されたのは私の故郷だった。大切な思い出の中の水晶のように澄み切った海が汚染された。われわれの環境がいかにもろいものかを示した過酷な例だ。 ギリシャのサラミス(Salamis)島は、首都アテネの喧騒(けんそう)を逃れて日帰り旅行をするのにちょうど良い近さにある。私は16歳の夏をここで過ごし、透明な海で毎日泳いだ。どれほど透き通っていたか、今でも覚えている。 あれ
![【AFP記者コラム】天国を汚した油─「小規模な」流出事故が奪った青い海](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/50e92e5a4609baa1a3161fb3d5ab952b8ea1a25a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fafpbb.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F7%2F0%2F1000x%2Fimg_70b1fe1505f56f91a34b6779d3168b51115974.jpg)