モザンビークのゴロンゴーザ国立公園(2016年5月28日撮影、資料写真)。(c)JOHN WESSELS / AFP 【1月11日 AFP】戦争では人同士が傷つけ合うだけにとどまらず、野生動物にも大きな被害が及ぶとの研究結果が10日、発表された。アフリカの多くの反植民地闘争や内戦では、一部の野生動物が絶滅の危機に追い込まれたという。 英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された論文によると、1946年から2010年の期間に戦争の被害が及んだアフリカ大陸の自然保護区は全体の70%以上に上ったとされ、大型草食哺乳類の個体群の多くに「下降スパイラル」を引き起こしたという。 例えば、モザンビークのゴロンゴーザ国立公園(Gorongosa National Park)では、1964~74年に起きたポルトガルからの独立戦争とその後の内戦で、ゾウ、シマウマ、ヌー、アフリカスイギュウ、イボイノシシ、カバ