イスラエルはこの数カ月、その4分の3もの石油をイラク北部のクルド人自治区から輸入した。過激派組織「イスラム国」(IS)と戦う中、財政状態の厳しい同自治区にとってこの収入は極めて重要な資金源となっている。この石油輸入は、イラクのクルド人が自己主張をますます強めていることや、クルド人自治区とイラク政府の関係の悪化を物語っている。イラク政府は長年、クルド人が最終的には同国からの完全な独立を目指してい
日本人2人を人質に取った過激派組織「イスラム国」の支配地域では、米軍などによる激しい空爆が今も続く。油田地帯への空爆や原油価格の急落で、「イスラム国」の主な収入源とされる原油密売が減っているとみられ、身代金目的の誘拐による資金獲得を強化しているとの指摘もある。 「これまでに、数千人単位の『イスラム国』の戦闘員を殺害した。司令官の半数も消し去った」 ケリー米国務長官は22日、ロンドンで開かれた有志連合による閣僚級会合後の会見でこう強調した。米軍による空爆は、「イスラム国」の資金源となっている原油の密売を封じることにも重点が置かれている。ケリー氏は、石油関連施設を多数破壊したと強調し、「道のりは短期間でも容易でもないが、重要な進捗(しんちょく)を得た」と説明した。 「イスラム国」は、誘拐や遺跡盗掘品の密売、住民からの強奪、課税、支援者からの寄付などで資金を得ているとみられる。中でも大きな比重を
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