黒人女性と白人女性をペアで描いた17世紀の絵画について、英当局がこのほど、国外流出のリスクを減らす目的で輸出禁止措置を講じた。 作者不詳のこの絵画は英デジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)の今年12月10日の声明で「極めて希少」と評され、評価額は27万2800ポンド(約4200万円)に上る。輸出禁止措置は来年3月9日まで続くが、その後は英国内の買い手が購入しない限り、国外に流出する可能性がある。 絵のタイトルは「2人の女性の寓意(ぐうい)画、英国派」。黒人女性と白人女性のモデルを同じような衣服、髪型、宝石、化粧をまとった2人1組の存在として描いた。 1650年代の絵画で黒人女性がモデルとして描かれる例は珍しかった。従属的な立場にいる子どもではなく、成人の黒人女性が描かれるのは特に珍しく、同省の声明では「当時の人種とジェンダーについて重要な議論」を喚起するものだとしている。 この絵
浮世絵に関心がある方なら、浮世絵がヨーロッパへ輸出する陶磁器の包み紙として使われていたという話を、どこかで聞いた記憶があるのではないでしょうか。それがきっかけとなって、浮世絵の素晴らしさがヨーロッパに伝わるようになった、と。 もう少しちゃんとした説明ですと、フランスの版画家であるフェリックス・ブラックモンが、陶磁器の緩衝材として用いられていた『北斎漫画』をたまたま発見。浮世絵の魅力を仲間たちに伝えたことをきっかけとして、「ジャポニスム」と呼ばれる日本美術ブームが、ヨーロッパで始まったと伝えられています。 浮世絵は、もともと日本において、安い値段で販売される紙屑同然のものでしたが、その芸術的な価値がヨーロッパの人たちによって初めて見出されるようになったという文脈でも、この話はしばしば語られています。 皆さんはこの話を聞いた時、どのような様子をイメージしたでしょうか?現在、陶磁器を持ち運ぶ際、
王 青(おう・せい) 日中福祉プランニング代表。中国上海市出身。語学学習を経て大阪市立大学経済学部卒業。アジア太平洋トレードセンター(ATC)入社。大阪市、朝日新聞、ATCの3社で設立した福祉関係の常設展示場「高齢者総合生活提案館 ATCエイジレスセンター」に所属し、 広く“福祉”に関わる。2002年からフリー。「(日本初のオンライン)日中介護ビジネス交流プラットフォーム」を主宰、開催中。 日中福祉プランニング http://jcwp.net/ News&Analysis 刻々と動く、国内外の経済動向・業界情報・政治や時事など、注目のテーマを徹底取材し、独自に分析。内外のネットワークを駆使し、「今」を伝えるニュース&解説コーナー。 バックナンバー一覧 1月16日~2月24日、東京国立博物館で特別展『顔真卿ー王羲之を超えた名筆』が開催されている。中国唐の書家、顔真卿(がんしんけい)の「祭姪文
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