ジェンダーのアンバランスは「文化の喪失」、表現の現場調査から 男性に偏る審査員・受賞者、現状の問題くっきりと 小田原のどか 彫刻家、評論家、出版社代表 ジェンダーバランスを数値化すると 去る8月24日、表現の現場調査団による「ジェンダーバランス白書2022」が公表された。 表現の現場調査団とは、様々な表現の現場に関わるプレイヤーによって構成された団体だ。2020年11月から活動しており、5年間の活動継続を掲げている。2021年には表現の現場で生じるハラスメントの実態を調査し、「ハラスメント白書2021」を公開した。筆者はこの度のジェンダーバランス調査から、調査報告人のひとりとして参加している。 「ジェンダーバランス白書2022」は390ページを超えるボリュームとなった。表現の現場調査団のウェブサイトで誰でも見ることができる。 調査の対象は、美術、演劇、映画、文芸、音楽、デザイン、建築、写真