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ブックマーク / bijutsutecho.com (11)

  • 日本の美術館・博物館では模写ができない? その実情を探る

    の美術館・博物館では模写ができない? その実情を探る欧米の多くの美術館・博物館では認められている作品の模写やスケッチ。しかし、日の美術館・博物館でそうした行為を見ることは多くない。模写をめぐる実情を探った。 文=浦島茂世 とびらボード © nakajima yusuke 提供=東京都美術館 先日、博物館でスケッチをしようとした子供が、監視員に咎められたことをその父親が「note」で報告、SNS上で大きな物議を醸し出した。欧米の多くの美術館・博物館で認められているという模写やスケッチは、なぜ日では禁止されているのだろうか? 法律では禁止されていない模写・スケッチ そもそも、日の美術館・博物館で模写やスケッチをすることに関して、法律的にはなんら縛りはない。全国美術館会議 編集、甲野正道 著『改訂新版 現場で使える美術著作権ガイド 2019』(美術出版社)によれば、「作品の写真撮影やス

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    oriak
    oriak 2022/09/24
    美術展ありきの美術館運営はどこまでもショーへ近づき拝金主義になる
  • なぜ近代建築は解体の危機にさらされるのか? 近代建築史家にその背景を聞く

    なぜ近代建築は解体の危機にさらされるのか? 近代建築史家にその背景を聞く品川にある旧原美術館の解体は大きな衝撃を与えるものとなった。しかしこれに限らず。昨今では原宿駅や世田谷区庁舎、東京海上日動ビルなど、様々な名建築が解体またはその危機に瀕している。なぜこのような状況が起こっているのか、またどうすれば解体ではない道をたどれるのか。京都工芸繊維大学教授で近代建築史が専門の松隈洋に話を聞いた。 聞き手・文=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長) 解体前の原宿駅 ──旧原美術館の解体には多くの惜しむ声が聞こえてきます。日、とくに東京では近代建築が相次いで解体の危機に瀕していますが、どのような背景があるのでしょうか? 旧原美術館は御殿山という一等地にあるため、存続は危ういのではないかと思っていました。まとまった敷地を手に入れるため、邸宅というのは再開発の対象として狙われやすいのが現状です。200

    なぜ近代建築は解体の危機にさらされるのか? 近代建築史家にその背景を聞く
  • 名和晃平のインスタレーションがGINZA SIXの吹き抜けに登場。生命の関係性や全体性を表現

    名和晃平のインスタレーションがGINZA SIXの吹き抜けに登場。生命の関係性や全体性を表現GINZA SIXの中央吹き抜け空間で、彫刻家・名和晃平によるインスタレーション《Metamorphosis Garden(変容の庭)》の展示がスタートした。展示は2022年4月まで(予定)。 展示風景より、名和晃平《Metamorphosis Garden(変容の庭)》(2020) これまでに多くのアーティストが作品を展示してきたGINZA SIXの吹き抜け空間。この場所で4月12日より、彫刻家・名和晃平によるインスタレーションの展示が始まった。 今春、開業4周年を迎えるGINZA SIXの中央にある吹き抜けの空間では、これまでに草間彌生やダニエル・ビュレン、ニコラ・ビュフ、塩田千春、クラウス・ハーパニエミ、吉岡徳仁といったアーティストやデザイナーが作品を展示してきた。 展示風景より、名和晃平《M

    名和晃平のインスタレーションがGINZA SIXの吹き抜けに登場。生命の関係性や全体性を表現
    oriak
    oriak 2022/05/23
    セルアウト的な展示とは思ったけど見るのは楽しかった。大好き。
  • 隠されたルール:通底する文化庁の補助金不交付と日本学術会議の任命拒否

    隠されたルール:通底する文化庁の補助金不交付と日学術会議の任命拒否「あいちトリエンナーレ2019」に対する文化庁の補助金不交付(のちに減額交付)と、日学術会議の任命拒否。このふたつの出来事には共通するある「隠されたルール」があった? 文化政策が専門の同志社大学教授・太下義之が読み解く。 文=太下義之 国会議事堂 政権のダブルスタンダード? 2020年9月に菅政権が発足して以降、日政府に関連する公的機関において、そのトップやメンバーの任命に関する問題が続発している。 ひとつは、菅義偉首相が内閣発足と同月に、政策提言を行う国の特別機関「日学術会議」が推薦した会員候補のうち一部を任命しなかったという、いわゆる「日学術会議会員の任命問題」である。この件が表面化した後、11月の参院予算委員会にて蓮舫氏から「(任命は)99人で、6人を外したという相談があり、『それでいい』と判断したのか」と問

    隠されたルール:通底する文化庁の補助金不交付と日本学術会議の任命拒否
  • 「“私はあなたの『アイヌ』ではない”」:小田原のどかが見た「ウポポイ(民族共生象徴空間)」

    「“私はあなたの『アイヌ』ではない”」:小田原のどかが見た「ウポポイ(民族共生象徴空間)」今年7月に開業した北海道白老郡白老町の「ウポポイ(民族共生象徴空間)」。「国立アイヌ民族博物館」「国立民族共生公園」「慰霊施設」によって構成されるこの国立施設が誕生した背景を踏まえ、「語られていないこと」について小田原のどかが論じる。 文=小田原のどか ポロト湖と伝統的コタン 撮影=筆者(以下すべて) 民族共生象徴空間とは何か 2020年7月12日、北海道白老郡白老町に「ウポポイ(民族共生象徴空間)」が開業した。来は4月24日に開業が予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により2回の延期を経てのオープンとなった。同施設の「愛称」であるウポポイとはアイヌの言葉で「(おおぜいで)歌うこと」を意味するといい、2018年に一般公募によって決定した。民族共生象徴空間という名称は、閣議決定された内容

    「“私はあなたの『アイヌ』ではない”」:小田原のどかが見た「ウポポイ(民族共生象徴空間)」
    oriak
    oriak 2020/08/31
    重要な指摘。差別問題は被差別者のみの問題ではない、BLMなどで何度も言われてきたこと。/ 差別問題に対して中庸の自覚のある人は、特にフィクションなどを通して視点の混濁を起こすが、中庸な人などいないのだ。
  • 布施琳太郎が問うコロナ禍と「つながり」。あなたがあなたと出会うために──不安の抗体としての、秘密の共有

    布施琳太郎が問うコロナ禍と「つながり」。あなたがあなたと出会うために──不安の抗体としての、秘密の共有新型コロナの感染拡大で対人の距離が問い直されるなか、4月30日より、「1人ずつしかアクセスできないウェブページ」を舞台とする展覧会「隔離式濃厚接触室」を開催しているアーティストの布施琳太郎。「つながり」過剰な現代における、芸術にとっての「孤独」の意味をめぐるその視点は、2019年の第16回芸術評論募集で佳作を受賞した布施の論考「新しい孤独」の主題でもあった。布施はいま何を考え、「隔離式濃厚接触室」で何を目指したのか? 特別寄稿してもらった。 文=布施琳太郎 編集協力=杉原環樹 「隔離式濃厚接触室」の「展示風景」 撮影=竹久直樹 状況としての不安どうして来ないの?こっちに来ればいいのに ──Serial experiments lain(*1) 分裂した人間存在は、誘惑されてはじめて総合的実

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  • メトロポリタン美術館が #あつまれどうぶつの森 に参戦。40万点の作品画像が使い放題

    メトロポリタン美術館が #あつまれどうぶつの森 に参戦。40万点の作品画像が使い放題いま、世界の美術館のあいだで新たなプラットフォームとして注目を集めている、任天堂のゲーム「あつまれ どうぶつの森」。ここに、世界最大級の美術館であるメトロポリタン美術館が参戦した。 メトロポリタン美術館ウェブサイトより 新型コロナウイルスによる外出自粛が世界的に続くなか、バーチャルワールドとして人気を博しているNintendo Switchの「あつまれ どうぶつの森」に、美術館も熱い視線を投げかけている。 中国・北京の私設美術館「木木美術館」(M WOODS)がバーチャル美術館を開館させ、アメリカ・ロサンゼルスのゲティ美術館がゲーム内に作品を飾れるアートジェネレーターを公開するなど、にわかに活気づいている「あつ森」。ここに、世界最大級の美術館として知られるメトロポリタン美術館が参戦した。 メトロポリタン美術

    メトロポリタン美術館が #あつまれどうぶつの森 に参戦。40万点の作品画像が使い放題
    oriak
    oriak 2020/05/02
    メトロポリタン美術館も、あつ森も、両方すごい。そしてこれでメトロポリタンミュージアムごっこができる!
  • デザインとアートを横断するフェアはなぜ少ないのか? 「Salon Art + Design」から考える

    デザインとアートを横断するフェアはなぜ少ないのか? 「Salon Art + Design」から考えるインテリア・デザインとアートのフェア「Salon Art + Design」が11月14日から4日間、ニューヨークのパーク・アーモリーで開催された。8回目の開催となる今年は、13カ国から56の出展者が集結。デザインとアートを横断する珍しいこのフェアの様子を取材した。 文・撮影=國上直子 Salon Art + Design会場の様子 総額5兆円規模のアートとデザインマーケット 2019年度のアメリカのインテリア・デザイン業界の市場規模は157億ドル(約1.7兆円)におよぶという試算がある。いっぽう、アメリカのアート・マーケットの規模は、299億ドル(3.25兆円)。いずれのマーケットも、メイン・ターゲットとなるのは富裕層だ。 「Salon Art + Design」でエクゼクティブ・ディレ

    デザインとアートを横断するフェアはなぜ少ないのか? 「Salon Art + Design」から考える
    oriak
    oriak 2019/11/26
    コレクション展だど部屋のインテリアに合わせて購入された絵画などが紹介されているが、現代でもそういう富豪の楽しみがあるんだなあ。羨ましい。
  • ホキ美術館が浸水。約100点が被災、来年の開館をめざし準備を進める

    ホキ美術館が浸水。約100点が被災、来年の開館をめざし準備を進める日初の写実絵画専門美術館として知られるホキ美術館が、10月25日に発生した豪雨による水害で大きく被災していることがわかった。 ホキ美術館外観 日初の写実絵画専門美術館として2011年に開館した千葉のホキ美術館。ここが、10月25日の豪雨による水害で、大きな被害を受けたことがわかった。 ホキ美術館は現存作家を中心にした写実絵画を専門に収蔵する美術館であり、現在、約60作家480点の写実絵画を所蔵している。その作品は高い評価を受けており、2020年にはBunkamuraザ・ミュージアムで「超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵」が開催される予定となっている。 今回、水害の被害にあったのは地下2階にある電気設備、収蔵庫、一部展示室。あわせて約100点のコレクションが浸水し、修復が必要な作品もあるという。なお再開館の時期については今後

    ホキ美術館が浸水。約100点が被災、来年の開館をめざし準備を進める
    oriak
    oriak 2019/11/26
    作品も被害受けたのか…とても悲しい。修復のための募金があればしたい。
  • バンクシーのネズミはなぜ傘をさしているのか? ストリートの現実主義とファンタジー

    バンクシーのネズミはなぜ傘をさしているのか? ストリートの現実主義とファンタジー 2019年1月に東京・日の出で発見され、都が撤去した「バンクシー作品らしきネズミの絵」。作の議論のひとつが、バンクシーのものかという作品の真贋。また、バンクシー人によるものだと判明した場合にも、作品を一般公開することは公共物に描かれた「落書き」を都が認めることになり、ダブルスタンダードではないかという批判も出ている。また、バンクシーの手法を真似た作品も日各地に出現するなか、「この騒動すべてがバンクシーの作品と呼べるのではないか」という指摘もある。バンクシーに直接インタビューをした経験を持ち、バンクシーに関するの翻訳を多く手がけてきた鈴木沓子は、一連の騒動をどう見ているのか。作品の意味を解説する。 文=鈴木沓子 バンクシーがその活動初期から描いているキャラクターで、もっとも登場頻度の高いモチーフが、今回

    バンクシーのネズミはなぜ傘をさしているのか? ストリートの現実主義とファンタジー
    oriak
    oriak 2019/04/30
    さすが美術手帖、と思わせる良記事。アートは社会と人とイマジネーションが交差したところに現れる表現なのだと改めて思う。
  • ヌードの見方、教えます。「ヌード」展キュレーターが語る、いまヌードを見せる意味

    ヌードの見方、教えます。「ヌード」展キュレーターが語る、いまヌードを見せる意味全出品作がヌードで構成された「ヌード NUDE ―英国テート・コレクションより」が横浜美術館で開催中だ。開催前からロダンの大理石彫刻《接吻》が初来日するなど、話題を集めていた同展。一言で「ヌード」とはいえ、19世紀から現代まで多種多様な作品が集まる展。担当学芸員の長谷川珠緒に開催に至った経緯からヌードの見方、そして意義などについて話を聞いた。 世界を代表する美術館・テートのコレクション──まず、この展覧会が開催に至った経緯からうかがいます。展は、イギリス、テートのコレクションを紹介するものですが、まずはそのテートが一体どういう美術館なのかからお聞かせください。 テートはイギリスを代表する国立美術館で、現在4つの分館(ブリテン、リバプール、セント・アイヴス、モダン)があります。もともとは砂糖精製で財を成したヘン

    ヌードの見方、教えます。「ヌード」展キュレーターが語る、いまヌードを見せる意味
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