アメリカ国防総省は8月25日、極超音速ミサイル「AHW(Advanced Hypersonic Weapon)」の試験を途中で中止したと発表した。発射直後にシステムに異常が発生したため、発射4秒後に安全確保のため自爆措置をとったという。事実上の失敗だ。 AHWは、世界中のどの場所にある標的でも1時間以内に破壊することを目的としたアメリカ軍の新たな兵器「通常型即応グローバルストライク(CPGS:Conventional Prompt Global Strike)」の一つ。イギリス・ガーディアン紙によると、アラスカ州のコディアック打上げ基地から、マーシャル諸島のクェゼリン環礁に向けて、現地時間25日午前4時(日本時間午後5時)頃に発射されたが、技術的な問題が発生したため破壊された。国防総省の広報担当者によると、爆破されたミサイルは打ち上げ基地内に落下し、負傷者はいなかったという。