「みなさん初めまして。pepper(ペッパー)と申します。孫社長、これでいいですか?」――。この日、ソフトバンクの発表会の口火を切ったのは孫正義社長ではなく、白いボディの人型ロボットだった。 ソフトバンクは6月5日、ロボット事業に参入することを発表した。第1弾として登場した人型ロボット「ペッパー」は、最新の音声認識技術や人の感情を推定する感情認識機能を搭載するなど、コミュニケーションに特化したロボットだ。 身長は121センチメートルで、重量は28キログラム。稼働時間は12時間以上。移動速度は最大時速3キロメートル。1.5センチメートルの段差まで乗り換えることができる。発表会では、人などとの距離を測る赤外線センサーや音が鳴った方向がわかるセンサーなどの機能も披露された。 自分の意思で動く世界初のロボット だが、これらの機能はペッパーを特徴づける要素の、ごく一部にすぎない。ペッパーの最大の特徴