コミックスではヤングジャンプ本誌掲載時から大幅に加筆されることも。表紙カバーの袖には、毎巻「天から役目なしに降ろされた物はひとつもない」という言葉が、アイヌ語と日本語で書かれている 野田サトルさん作の人気漫画「ゴールデンカムイ」(集英社)は、日露戦争の帰還兵である杉元佐一とアイヌの少女が、明治末期の北海道や樺太(サハリン)を舞台に金塊を追い求める物語だ。杉元は何度も致命傷を負いながらも必ず生き残ることから、作中では「不死身の杉元」と呼ばれている。週刊誌での連載中は「元日本兵の舩坂弘氏(1920~2006年)がモデルではないか」との声が上がっていた。 【写真まとめ】ゴールデンカムイ主人公の杉元佐一 舩坂氏とはどんな人物だったのか。 自身の戦争体験をつづった著書「英霊の絶叫~玉砕島アンガウル」(文芸春秋)によると、舩坂氏は栃木県の出身。太平洋戦争中は南方戦線に派遣され、アンガウル島(現パラオ共