ルールを教えた後は自己学習のみで強くなった囲碁、将棋、チェスの人工知能(AI)「AlphaZero(アルファゼロ)」が、人間による従来の型にはまらない斬新なプレースタイルを身につけていることが分かった。棋譜を見た将棋の羽生善治竜王(48)も「将棋の新しい可能性を示している」と評価した。開発した英ディープマインド社が7日、米科学誌サイエンスで詳細を公表した。 アルファゼロの最大の特徴は、三つのゲームとも同じプログラムで学習させたことだ。自己対局を繰り返すと、最初はランダムな指し手や打ち手を示すが、勝敗の結果から次第に学び、より有利な手を選ぶようになる。一定の強さに達するまでの学習に要する時間は、チェスは約9時間、将棋は約12時間、囲碁は13日間。それぞれ世界チャンピオンレベルの他のAIを倒すまで強くなったという。従来の人工知能は実戦の棋譜を学習に使っていた。 同社のデミス・ハサビスCEO(最
政府は、将棋で史上初の「永世七冠」を達成した羽生善治竜王(47)と、囲碁で初めて七冠を2度達成した井山裕太棋聖(28)に、国民栄誉賞を同時に授与する方向で最終調整に入った。 前人未到の偉業で将棋界と囲碁界の発展に寄与した功績を評価した。将棋・囲碁の棋士の受賞は1977年の賞創設以来初めてとなる。 政府関係者が明らかにした。安倍首相は13日にも両氏への授与を検討するよう指示し、有識者の意見を聞いた上で年内にも正式決定する。表彰式は年明けとなる見通しだ。 羽生氏は埼玉県所沢市出身。今年12月5日、将棋の第30期竜王戦(読売新聞社主催)の七番勝負第5局を制し、通算7期目となる同タイトルを獲得して「永世竜王」の資格を得た。永世規定のある竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖の全7タイトルで称号を獲得する「永世七冠」を史上初めて達成した。
囲碁・将棋界にAI(人工知能)旋風が吹き荒れている。プロと互角以上に戦うAIに苦しめられてきた人間側だが、今春、ついに棋界の第一人者が勝負の舞台に立つ。囲碁は井山裕太六冠(27)、将棋は佐藤天彦名人(28)。戦いに向けた抱負と、圧倒的なスピードで進化するAIを迎えた棋界の展望を聞いた。 囲碁・井山裕太六冠 昨年3月、世界最強棋士の一人、韓国の李世乭(イセドル)九段を4勝1敗と圧倒したAI「アルファ碁」の出現は、私に限らず囲碁界にものすごく大きな衝撃と影響を及ぼしました。今はアルファ碁が試した手が世界のトップ棋士の間で大流行しています。 私が3月に対戦するAI「Deep Zen Go(ディープゼンゴ)」も、少なくとも1年前まではとてもじゃないけれどプロと互角に打つレベルではなかった。それが昨年11月、趙治勲(ちょうちくん)名誉名人に三番勝負で負け越したとはいえ1勝を挙げたのは驚異的な進化であ
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