先週は、北朝鮮の砲撃事件とともに柳田稔法相辞任、仙谷由人官房長官らの問責決議と盛りだくさんだった。 国民の多くは民主党にあきれているが、それは政権交代前に期待していたものをことごとく裏切られているからだ。 民主党が政権交代前に主張していたことには魅力的なものが多かった。一つは情報公開の姿勢だ。閉鎖的な記者クラブ制をオープンなものにするといっていたのも新鮮だった。いくつかの省庁では記者会見のオープン化も進んだ。しかし、ここにきて、情報公開と逆の方に向かっている。 尖閣ビデオは典型だ。沖縄県・尖閣諸島沖の中国漁船による衝突事件で、当初は前原誠司国交相(当時)は、ビデオをみれば一目瞭然といっていたのに公表せず、中国に有効な圧力をかけられないまま流出にいたった。おそらく当初は公開が前提だったのだろう。それがあるときから非公開に方向転換した。国民は流出させた海上保安官に同情的だ。 先の参院選で、民主