学校法人「関西大学」(大阪府吹田市)が付属校の時間外労働をめぐり、労働基準監督署から是正勧告を受けた問題で、労基署に実態を申告した教諭が解雇されたことがわかった。労働基準法は申告を理由とした解雇を禁じているが、法人は「申告とは無関係」と説明。教諭は「申告を理由とした不利益な取り扱いだ」と反発している。 26日付で解雇されたのは、関西大学初等部・中等部・高等部(同府高槻市)の教諭だった50代男性で、教員の組合で中心的に活動していた。 茨木労働基準監督署は、法人が1日8時間を超えて働かせる場合に必要な労使間の取り決め(36協定)を結ばずに同校の教諭に時間外労働をさせていたなどとして、2017年4月と今年3月、是正勧告をした。 法人が教職員61人分のパソコンの使用状況を調べると、1日の労働時間が8時間を超えたことのある人が52人いた。中には超過分が年間2千時間を超えた人もいたという。 教諭や組合
25日でJR福知山線脱線事故から13年を迎えたが、昨年末に起きた新幹線の台車亀裂問題で、JR西日本は再び「安全への意識不足」を問われている。 「安全こそが経営を担保する」。遺族らは改めてそのことを強く意識している。 脱線事故の延長線上にある 「またやったのか」という憤りとともに、問題の根は「結局、(脱線事故と同じ)延長線上にある」という確信に近い思い。昨年12月に起きた新幹線の台車亀裂問題のニュースを見ながら、JR脱線事故で妻=当時(62)=と妹=同(55)=を亡くした兵庫県宝塚市の浅野弥三一(やさかず)(76)は、そう感じたという。 浅野は、遺族らでつくる連絡会「4・25ネットワーク」の世話人として、10年以上にわたりJR西日本という巨大組織に真っ向から対峙(たいじ)し、安全文化をJR西に根付かせるため声を上げ続けてきた。長い間染みつき、一朝一夕には変わらない企業体質。それこそが浅野が闘
愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から受刑者の男が脱走してから、22日で2週間。指名手配された平尾龍磨(たつま)容疑者(27)=写真=の潜伏先とみられる広島県尾道市の向島(むかいしま)では、広島、愛媛両県警などが延べ1万人以上の捜査員を動員し捜索しているが、依然行方は不明だ。事件長期化の懸念も広がる中、外出を控える住民の不安とストレスが増大。自転車イベントが中止に追い込まれるなど、大型連休を前にした島の観光にも影響が及んでいる。(児玉佳子、森康成) ■窃盗7件情報300件 捜索14日目の21日朝、島北部のスーパー駐車場に両県警の捜査員が集まった。逃走に使われたとみられる盗難車が乗り捨てられた尾道大橋近くの駐車場から西に約1キロ。事件発生以来、最多となる16匹の警察犬が投入され、周辺の住宅地の細い路地や空き家付近に入って平尾容疑者の痕跡を捜した。 今治市から瀬戸内しまなみ海道を経由して北
神戸市垂水区で平成28年10月、市立中学3年の女子生徒=当時(14)=が自殺した問題で、市教育委員会は22日、第三者委員会の調査報告書で「破棄された」としていた、自殺直後に学校側が友人らに聞き取った内容のメモが残っていたと明らかにした。 遺族は昨年、報告書がまとめられた当初から、自殺の原因とされるいじめの分析が不十分と批判しており、今回の問題を踏まえ「資料が隠蔽された状態で作成された報告書はもはや信用できない」と反発している。市教委は遺族に謝罪。弁護士による調査で経緯を調べるという。 市教委によると、当時の校長は市教委に「メモは見つからない」と説明。第三者委はメモの現物がないことを前提に、独自のアンケートや聞き取りなどに基づき報告書をまとめた。 昨年8月、報告書に「破棄」との記載があるのに気付いた後任の校長らが、実際には教職員の1人がメモを保管していると市教委に報告した。 しかし市教委は「
園児たたきつけ重傷負わす=容疑で元保育士逮捕-滋賀県警 保育園で1歳10カ月の園児を床にたたきつけ、重傷を負わせたとして、滋賀県警大津署は19日、傷害容疑で元保育士の無職河合かなみ容疑者(27)=大津市千町=を逮捕した。「かっとなってやった」と容疑を認めているという。 1歳児死亡で両親提訴=保育施設と市に賠償求め 逮捕容疑は3月15日午前11時半ごろ、大津市内の民間保育園の施設内で、女児を抱え上げ、床にたたきつけて左足首付近を骨折させた疑い。 同署によると、河合容疑者は暴行後、父親に「園でけがをしたようなので、病院に連れて行きます」と連絡。病院で女児に付き添った父親が不審に思い、同署に被害を届け出た。河合容疑者は3月31日に保育園を退職していたという。(2018/04/19-19:10) 【社会記事一覧へ】 【アクセスランキング】
新生活、身近な家電に注意=誤使用で事故多発-NITE 2016年度までの5年間に電子レンジ、ヘアドライヤー、洗濯機の事故が453件あったことが、製品評価技術基盤機構(NITE)のまとめで分かった。新年度は進学や転勤で生活家電を新しく購入する機会が多く、NITEは改めて正しい使い方を確認するよう呼び掛けている。 NITEによると、電子レンジとヘアドライヤーは約3割、洗濯機は1割以上が間違った使い方による事故だった。譲り受けた中古品を使ったため、故障や劣化に気付かずに事故が起きたケースもあった。 事例では、兵庫県で16年2月、食品のかすが付着したまま電子レンジを使用したため発火する事故があった。15年9月には埼玉県の女性がヘアドライヤーのコードを本体に巻き付けて収納していたため半断線状態となり、使用中に火花が出て手にやけどを負った。 広島県では12年5月、前の入居者が置いていった洗濯機を故障し
障害のある長男(42)を檻(おり)に閉じ込めたとして、兵庫県三田市の無職山崎喜胤(よしたね)容疑者(73)が監禁容疑で逮捕された事件で、長男が1月に保護された際、片目を失明しており、もう一方の目もほぼ見えない状態だったことが捜査関係者への取材でわかった。県警は長男が檻での生活を20年以上強いられていたとみており、失明の経緯も捜査する。 一方、三田市は9日、高見智也健康福祉部長らが会見し、事件発覚の経緯や市の対応状況を説明した。 市によると、山崎容疑者は20年以上前、長男について複数回、市に相談していた。長男は障害者手帳を持っていたが、市の福祉サービスを利用したことはなかったという。 市は今年1月16日、福祉関係者からの連絡で「行動を制限されている障害者がいる」と把握。山崎容疑者と連絡をとり、障害福祉課の職員らが2日後の18日に自宅を訪ね、檻にいる長男を初めて確認したという。 市はこの時点で
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