東日本大震災で埼玉県内に避難している児童や生徒を対象とした「いじめ調査」の結果が15日、公表された。「震災に関するいじめを受けた」と答えた2人の他にも、複数が「福島県出身と知られると、いじめられるのではないか」といった不安を口にしており、偏見におびえる子供たちの姿が浮かんだ。【奥山はるな】 震災に関するいじめは、横浜市に避難している中学1年の男子生徒が同級生に「(原発事故の)賠償金をもらっているだろう」などと言われ、現金を巻き上げられる事案が昨年11月に発覚。文部科学省が全国に同様のいじめがないか確認するよう求める通知を出したため、県教委が12月下旬に調査を始めた。 調査対象は、被災地から県内の公立校(さいたま市を除く)に避難している小学生353人、中学生196人、高校生48人、特別支援学校生13人。本人への個別面談と保護者への聞き取りを行った。