神経細胞死滅抑制の死を抑制する薬剤を発見 国立長寿医療研究センターなどは、世界初の認知症治療薬の開発に向け、脳の神経細胞の死滅を抑制する薬剤を発見したとの研究結果を発表した。 研究チームは、タウの結合を防ぐ化合物が含まれる「イソプロテレノール」に着目。「イソプロテレノール」は、不整脈や気管支ぜんそくの治療に使われる既存薬。「イソプロテレノール」をマウスへ投与した結果、神経細胞の死滅をひきおこす「タウタンパク質」の蓄積が阻害され、神経細胞の死が抑制される高い効果が現れ、脳機能が通常通りに回復したという。 研究チームは、今後この薬剤のヒトへの効果が確認できれば、認知症の進行を抑える世界初の治療薬の開発も期待できるとし、実用化に向けてヒトでの臨床試験を行うことにしている。 (画像はプレスリリースより) 今回の発見内容の要約 ・今回の発見は国立長寿医療研究センター、理化学研究所、同志社大学による共
2015.11.09 | ニュース 認知機能には運動も健康教育も大差なし ランダム化比較試験により検証 from JAMA ◆運動プログラムを行う群と健康に関する教育を行う群にランダムに振り分け 今回の研究では、座っている時間が多い70歳から89歳の高齢者1,635人を対象に、運動プログラムを行う群と対照群にランダムに分けました。 運動プログラム群は、ウォーキング、筋力トレーニングなど身体活動量を向上する中等度の運動プログラムを、対照群では健康に関するワークショップと上肢のストレッチを、それぞれ2年間行いました。 ◆運動プログラムを行っても、健康教育と大差なし 以下の結果が得られました。 24ヶ月の時点で、DSC課題、HVLT-Rスコア(臨床現場、性別、ベースラインの値で調整したもの)は群間に差が見られなかった。その他のすべての認知機能または混合の指標でも、差は見られなかった。 運動プログ
加齢によって筋肉が衰えると、高齢者のさまざまな問題を引き起こすことがわかってきた(※イメージ) 「立つ」「歩く」など、人間の基本的な動作を可能にする筋肉。加齢によってそれが衰えると、高齢者のさまざまな問題を引き起こすことがわかってきた。近年提唱される「サルコペニア(筋肉の減少)」は、転倒・骨折のリスクを高めるだけでなく、認知症やがんにも関係しているという。 サルコペニアは、握力、筋肉量、歩行速度の三つの基準で診断される。 握力は男性で26キロ未満、女性で18キロ未満、筋肉量は男性で1平方メートルあたり7.0キロ未満、女性は5.7キロ未満、歩行速度は1秒当たり0.8メートル以下のすべてに該当したときにサルコペニアと診断される。 この中の「歩行速度」について、自分で秒速を測るのに簡単な目安がある。それは「横断歩道」だ。一回の青信号で横断歩道を渡りきれないときは、歩行速度が秒速0.8メートルを下
三重大学大学院 医学系研究科 准教授の大西丈二氏は、「デジタルヘルスDAYS 2015」(主催:日経BP社、協力:日経デジタルヘルス)のオープンシアターで、地域包括ケアシステムの構築に向けた取り組みについて講演した。大西氏は老年医学の専門家。現在は三重県南伊勢町の役場に職場を置き、地域のコホート研究を進めている。 地域包括ケアシステムの構築においては、「Community Care」(地域によるケア)と「Integrated Care」(医療だけでなく、介護やサ高住などを含めた統合型のケア)、そして「Comprehensive Care」(包括的なケア)の視点が重要と大西氏は説明する。「包括的」とは、疾患だけでなく、社会的環境や認知機能、うつ、日常生活動作(ADL)、視力・聴力・コミュニケーション能力、栄養状態、QOL、介護負担などについても高齢者の状態を明らかにし、総合的にケアしていくこ
ピルコンの染矢明日香理事長 ニュース・フォーカス「緊急避妊薬、入手しやすく」 望まない妊娠避けるには(2019/1/24) 女性が服用すれば、高い確率で妊娠を防ぐことができる緊急避妊薬(アフターピル)。原則、医療機関の処方が必要な国内の現状を変えて欲しいとの声…[続きを読む] 「食べる楽しみ増やしたい」 3Dプリンターで介護食を[ニュース・フォーカス](2019/1/24) ポリ袋でご飯を炊くには? 災害時に役立つ食情報の冊子[ニュース・フォーカス](2019/1/24) 津波で被災→内陸に移転 福島・いわき病院、2月開院[ニュース・フォーカス](2019/1/24) 新潟の水俣病、新たに1人を患者認定 11人は棄却[ニュース・フォーカス](2019/1/24) 「香りや味が薄いな」 味覚嗅覚障害、服薬治療の末に[患者を生きる](2019/1/24) 指が動かない…ピアニストを
パナソニックは2015年8月19日、東京都内で、同年8月21日に発売する筋力トレーニング機器「ひざトレーナー」についての記者向け技術セミナーを行った。ひざトレーナーはパナソニックと久留米大学が共同開発した製品で、人間の動作と電気刺激を組み合わせた「ハイブリッドトレーニング」という運動法を採用した機器だ。価格は14万8000円(税別)、パナソニックが認定した店舗でのみ販売するという。 セミナーには、研究開発に携わった久留米大学、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、パナソニックの担当者が登壇し、技術解説や開発経緯の説明を行った。 「運動器具の小型化」が急務だった宇宙医学 ひざトレーナーに採用されたハイブリッドトレーニングは、久留米大学医学部整形外科科学講座 主任教授 志波直人氏を中心とする研究グループが2000年から研究してきたトレーニング方法だ。高齢者の脚力低下に役立てるために研究は進められて
IBMは人工知能「Watson」を使って医療の世界に革命をもたらそうとしている。今回発表したマージ・ヘルスケアの買収は、その壮大な試みの一端だ。売上高2億2,700万ドル(約280億円)のマージ・ヘルスケアは、医師や病院がCATスキャンやX線写真などの医療画像を保管・分析するサービスを提供している。IBMの目的は、Watsonを使って同社のデータを患者の医療記録と合わせて解析することだ。 これは素晴らしい試みだが、果たしてWatsonにその能力があるのだろうか? 「WatsonはMRIとX線写真やCATスキャンとの違いを認識し、撮影した物体が脳なのか心臓なのかも識別できる」とIBMの研究開発部門を率いるJohn Kelly上級副社長は話す。「我々は、Watsonには十分な能力があると確信している。今回の買収により、これまで我々に欠けていたクライアントや画像へのアクセスを得ることができる」
介護施設に入っている高齢者の多くが脱水である場合が多いようだ。 65歳以上の2万人超える調査 英国オックスフォード大学を中心とした研究グループが、英国の王立医学協会学会誌で2015年1月14日に報告している。 研究グループは、2011年1月から2013年12月までの期間、ロンドンの病院に初めて入院した65歳以上の2万人超を調査したものだ。 介護施設での水分摂取は適切か? 結果として問題として浮上したのは、血液のナトリウム濃度の高さだ。 ナトリウム濃度が高かったのは自宅から入院した場合は1%程度にとどまっていたのに対して、介護施設から入院した場合には12%に跳ね上がった。 失禁予防か 「介護施設に入る人が自ら必要量以下の水分しか飲まないのか。それとも失禁を減らすためにスタッフが十分な水分しか提供していないのか」と研究グループは推測する。 結果として、死亡にもつながりかねないという。
国立長寿医療研究センター(長寿研、愛知県大府市)は二〇一五年度、高齢者の介護、福祉ロボットの開発と普及を目指す「高齢者生活活動支援ロボットセンター(仮称)」を新設する。全国の大学や企業の技術、製品の情報と現場の声を集約し、需要に合ったロボットの開発支援や実証の場を提供。連携する愛知県は、センターの隣に製品や試作品を実演展示したり、開発企業の相談を仲介したりする「実用化支援センター」を設ける。 一月十七日に藤田保健衛生大(愛知県豊明市)で開く設立準備委員会には、リハビリロボットの開発を手掛ける自動車メーカーやオブザーバーとして経済産業省、厚生労働省なども参加し、産官学で取り組む。 長寿研は病院と研究所が併設された高齢者医療の専門機関。機能回復診療部の近藤和泉部長(56)によると、現在のロボットはまだ高齢者の複雑な動きや反応に対応できなかったり、機能が限られたりして現場のニーズに合っていない製
40歳代に比べて身長が2センチ以上縮んだ高齢の女性は、介護が必要になるリスクが2倍高くなる。こんな調査結果を厚生労働省の研究班がまとめた。姿勢が悪くなると肺炎などにかかりやすくなるほか、気付かないうちに背骨が折れていることもあるという。研究班は、身長を定期的に測ることで、要介護のお年寄りを減らせないかと期待する。 放射線影響研究所(広島市)で定期的に健診を受けている女性747人(平均年齢71歳)を調査。2005~06年の時点で介助や介護が不要だった625人の状態を6年間追跡し、新たに介助や介護が必要になった人と、身長との関係を分析した。 6年間で、22%にあたる137人が介助や介護が必要になっていた。05~06年時点の身長が40代のときの平均身長より2センチ以上縮んだ人は、ほかの要因を除いても、そうでない人より2倍リスクが高かった。男性は調査対象者が少なく、はっきり差は出なかった。
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